第73回全日本アマチュア将棋名人戦県大会（宮崎日日新聞社、県将棋支部連合会主催）は14日、宮崎市の宮崎将棋道場であった。県内各支部の代表ら46人が参加。決勝戦で久保田貴洋六段（27）＝日南市、中学校教諭＝が橋壁拓磨五段（27）＝西都市、公務員＝を破り、2年連続で頂点に立った。
県大会には県内9支部の代表と昨年大会で4強に入ったシード選手らが出場。予選リーグ、決勝トーナメント方式で競った。
昨年と同じ組み合わせとなった決勝は振り駒により橋壁五段が先手。持ち時間は10分、切れると一手30秒。戦型は先手居飛車に対し後手はゴキゲン中飛車となった。中盤に先手は2枚の飛車を切って後手陣に強烈に迫ったが、後手は際どく余して反撃。最後は後手が先手玉を受けなしに追い込み、118手で勝利した。
久保田六段は本県代表として、9月7～9日に東京都で開かれる全国大会に出場する。3年前に県代表として出場した際は県勢初の準優勝を果たしている。
読みの正確性磨く
【久保田・県名人の話】強敵との対局が続いて苦しかったが、気を張って一局一局指すことができた。全国大会までに読みの正確性を磨き、優勝を目指したい。
（左勝ち、敬称略）
【決勝トーナメント2回戦】
清水 将馬（県将連枠） ― 矢野 孝典（高鍋）
久保田貴洋（シード） ― 寺原 達（シード）
篠崎 碧（宮崎） ― 中山 雄貴（宮崎）
赤崎 公亮（宮崎） ― 植村 吉一（日南）
三森 満（日向） ― 今村 友哉（宮崎子ども）
本田 隆二（延岡） ― 松浦 一雄（宮崎）
橋壁 拓磨（シード） ― 上杉 美義（延岡）
時任 太那（都城・三股） ― 満石 水輝（都城・三股）
【準々決勝】
久保田貴洋 ― 清水 将馬
赤崎 公亮 ― 篠崎 碧
三森 満 ― 本田 隆二
橋壁 拓磨 ― 時任 太那
【準決勝】
久保田貴洋 ― 赤崎 公亮
橋壁 拓磨 ― 三森 満
【決勝】
久保田貴洋 ― 橋壁 拓磨
