逆転Vに向け戦力補強 Rソックスが右腕・キャッシュナーを獲得

トレード補強の期限が7月末に迫るなか、ア・リーグ東部地区においてポストシーズン進出、そして逆転地区優勝を目指すレッドソックスは、マイナー内野手のノエルバース・ロメロ、マイナー外野手のエリオ・プラドとの2対1のトレードでオリオールズから先発右腕のアンドリュー・キャッシュナーを獲得した。デーブ・ドンブロウスキー野球部門社長によると、キャッシュナーは日本時間7月15日にチームに合流し、同17日のブルージェイズ戦で先発する予定となっているようだ。

今季のレッドソックスは、4月中旬に右肘の故障でネイサン・イバルディが戦列を離れて以降、先発ローテーションの5番手が大きな弱点となっていた。ドンブロウスキーはイバルディをリリーバーとして戦列復帰させる方針を明らかにしており、先発投手の補強を目指していたが、クリス・セール、デービッド・プライス、エドゥアルド・ロドリゲス、リック・ポーセロに続く5番手投手としてキャッシュナーの獲得に成功した。

レッドソックスは、先発四本柱とイバルディ以外が先発した試合が16試合あるが、この16試合で先発した投手は合計51イニングしか投げられず、2勝7敗、防御率6.79という悲惨な成績。ドンブロウスキーは「キャッシュナーの加入により、先発ローテーションの5番手は間違いなく改善されると思う。コンスタントに6~7イニングを投げてくれる投手だから、我々は彼のことをとても気に入っているんだ」とキャッシュナーへの期待を口にした。

現在33歳のキャッシュナーは、前半戦で17試合に先発し、9勝3敗、防御率3.83をマーク。6月以降は防御率1.41と安定したピッチングを続けている。右腕だが、左打者を打率.182、1本塁打、OPS.499に封じていることが好成績に繋がっているようだ。レギュラーシーズンでは先発5番手として、ポストシーズンではブルペンの一角として、キャッシュナーが昨季のワールドシリーズ王者を勝利に導けるか注目だ。

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