琢磨は好走もトラブルに泣く/【順位結果】インディカー・シリーズ第11戦トロント決勝レース

 カナダ・トロントで開催されたインディカー・シリーズ第11戦。14日に行われた決勝レースは、ポールポジションからスタートしたシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)が制し、今季3勝目を挙げた。

 10番手からスタートした佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、力強い走りを披露。上位を争うも、68周目にマシントラブルでリタイアとなった。

 晴天の下、トロント市街地特設コースで開催されたインディカー第11戦。ポールからスタートしたパジェノーは2番手のディクソンと差を徐々に広げ、レースをコントロールする。

 ファーストスティントを19周目終わりまで伸ばした佐藤琢磨は、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)の後ろでピットアウト。10番手スタートから上位争いに躍り出る。

 オープニングラップの多重クラッシュでイエローコーションとなったが、それ以降は大きなクラッシュもなくノーコーションでレースは進み、燃費レースの展開となっていく。

 リードを築いていたパジェノーだったが、燃費走行を強いられ徐々に2番手のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)に詰め寄られる。残り20周でふたりの差は1秒以内に。

 68周目、5番手を走行していた佐藤琢磨のマシンから炎が吹き上がる。好走を見せていたが琢磨だったが、マシントラブルでこの日最初のリタイアとなってしまった。

 パジェノーに迫ったディクソンは攻め手を欠き逆転ならず。そのままパジェノーがトップでチェッカーを受け、インディ500以来となる今シーズン3勝目を挙げた。

 2位にディクソン、3位にアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)が入った。

 ニューガーデンは4位に入り、ランキングトップを守ったが、ロッシが4ポイント差のランキング2位、そしてランキング3位のパジェノーが29ポイント差に迫る結果となった。

■2019NTTインディカー・シリーズ第11戦トロント/決勝レース結果

Pos. No. Driver Team Eng Laps SP

1 22 S.パジェノー チーム・ペンスキー C 85 1

2 9 S.ディクソン チップ・ガナッシ H 85 2

3 27 A.ロッシ アンドレッティ・オートスポート H 85 4

4 2 J.ニューガーデン チーム・ペンスキー C 85 5

5 10 F.ローゼンクヴィスト チップ・ガナッシ H 85 3

6 5 J.ヒンチクリフ アロウ・シュミット・ピーターソン H 85 14

7 88 C.ハータ ハーディング・スタインブレナー H 85 16

8 18 S.ブルデー デイル・コイン・レーシング H 85 8

9 15 G.レイホール レイホール・レターマン・ラニガン H 85 12

10 98 M.アンドレッティ アンドレッティ・ハータ・オートスポート H 85 7

11 19 S.フェルッチ デイル・コイン・レーシング H 85 17

12 20 E.ジョーンズ エド・カーペンター・レーシング C 84 6

13 26 Z.ビーチ アンドレッティ・オートスポート H 84 18

14 59 M.チルトン カーリン C 84 13

15 21 S.ピゴット エド・カーペンター・レーシング C 84 9

16 28 R.ハンター-レイ アンドレッティ・オートスポート H 84 11

17 14 T.カナーン A.J.フォイト・レーシング C 84 22

18 12 W.パワー チーム・ペンスキー C 83 15

19 4 M.レイスト A.J.フォイト・レーシング C 83 19

20 7 M.エリクソン アロウ・シュミット・ピーターソン H 81 20

21 31 S.カラム カーリン C 79 21

22 30 佐藤琢磨 レイホール・レターマン・ラニガン H 67 10

※リザルトは編集部調べ

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