F1第10戦イギリスGP 決勝トップ10ドライバーコメント(1)

 2019年F1第10戦イギリスGP決勝で6位〜10位に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。

■ルノーF1チーム
ニコ・ヒュルケンベルグ 決勝=10位

ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)

 今日はこんなに頑張ったにもかかわらず、10位どまりだったことが残念だ。ただただレースが思うようにいかなかった。
 
 戦略はもうすこしうまくやれたかもしれない。それから、セーフティカー後のリスタートでヒットされて、ポジションをひとつ落とし、終盤にはエンジンの出力を抑えて走らなければならない場面があり、それもロスになった。

 いろいろなことがうまくいかず、それが積み重なって大きなマイナスになる、そういう日曜だった。2台揃って入賞できたのはポジティブな出来事だけど、次のレースに向けてもっと状況をよくするために、態勢を立て直して、いろいろなことを見直す必要がある。

■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
ダニール・クビアト 決勝=9位

2019年F1第10戦イギリスGP日曜 トロロッソSTR14・ホンダに乗り込むダニール・クビアト

 今日のレースには大満足だ。後方グリッドからのスタートだったので、正直言ってあまり期待していなかった。今週末はリズムに乗れていなかったし、バランスに苦しんできたからね。でも一番大事な決勝で、マシンから力を最大限に引き出すことができた。

 昨日、セットアップの方向性についていくつか改善が見られた。それによって修正し、いい結果を出すことができたのだと思う。

 終盤、キミ(・ライコネン)と8位をめぐっていいバトルをした。楽しかったけれど、残り周回数が足りなくて、オーバーテイクを決めることができなかった。

 2ポイント獲得できてうれしい。この2戦、苦労していたから、うまく立て直すことが重要だった。

■アルファロメオ・レーシング
キミ・ライコネン 決勝=8位

2019年F1第10戦イギリスGP ドライバーズパレードでのキミ・ライコネン(アルファロメオ)

 8位はポジティブなリザルトだ。今日はコーナーでのマシンのハンドリングがとてもよかったが、一方でストレートラインスピードが不足していた。

 終盤はトロロッソの(ダニール・)クビアトに抜かれないように、他のマシンのDRS圏内にとどまるなどして、なんとかポジションを守ろうと戦った。

 楽な週末ではなかったけれど、ポイントを稼げたのはうれしいね。

■ルノーF1チーム
ダニエル・リカルド 決勝=7位

2019年F1第10戦イギリスGP ドライバーズパレードでのダニエル・リカルド(ルノー)

 総合的に見て、いいレースだったと思うよ。悪くないスタートを切ったと思っていたら、クリーンなバトルの末に、ランド(・ノリス)に前に出られてしまった。アンダーカットを成功させて、ポジションを取り返したのはよかったけれど、残念ながらセーフティカーでカルロス(・サインツJr.)がフリーストップを得てしまった。僕らの方は運がなかったね。最後の最後まで彼を追いかけたが、本格的にアタックすることはできなかった。

 この2戦がうまくいかなかったから、トップ10に戻ってこられたことがうれしい。短期間で、1ラップペースもレースペースもある程度よくなった。2週間前なら、喜んで受け入れたようなリザルトだよ。

■マクラーレンF1チーム
カルロス・サインツJr. 決勝=6位

2019年F1第10戦イギリスGP カルロス・サインツJr.(マクラーレン)が6位を獲得

 いい日曜だったよ! 土曜に苦しんだから、決勝ではスタートを確実に決めて、タイヤマネジメントをうまくやり、優れた戦略を選んで、なんとか挽回しようと考えていた。今回も完璧なレースができた。

 スタートでアルファロメオ2台を抜いて、中団勢でミディアムタイヤを履いたマシンのなかでトップに立った。ペースはよかったし、セーフティカーが僕らに有利に働いて、予定していた唯一のピットストップをそこで消化することができた。

 タイヤ交換の後も、肝心な場面で素晴らしいペースを発揮できた。(ダニエル・)リカルドと6位争いをしている時は、一瞬も油断できなかったけれど、楽しかった。いいレースができたと思う。うまく前のポジションを守り切り、チームのためにポイントを稼いだ。

 今週末の出来事すべてを分析して、次のドイツに備えよう。ハードワークを続けるよ。

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