文庫Xの仕掛け人の長江貴士の最新刊!生きづらさを感じる若者に、自身の体験を交えて贈る「心の処方箋」

2019年7月16日
秀和システム

本書は僕が感じた、しんどさの正体や、
それにどう対処してきたのかについての本です(著者)。

『このままなんとなく、あとウン十年も生きるなんてマジ絶望』発刊
―生きていくのは大変だ。「でも、何とか生きていくしかないのか」から始まる人生論―

【著者】 長江貴士
【判型】 四六判
【頁数】 272頁
【定価】 本体1,500円+税
【ISBN】 9784798059167

生きづらさを感じている若者が増えている

現代においては、新しい種類の生きづらさというのが出てきたようだ。
社会は物で溢れるようになり、Google、Amazon、Facebook、Appleと、生活に欠かせないサービスが、インターネットというものを意識しないほど、日常生活に溶け込んでいる。
誰でも情報を発信・受信できるようになり、世の中に流通する情報の量は増え続けている。「ストーリー」や「共感」を軸としたマーケティングが次々と実践に移され、ある機能を売りにしても、明日には誰かが真似をして、ありきたりなものになってしまう。機能面で他に勝つことが難しくなったのだから、機能性以外の部分で、選ばれ続ける理由が必要だ。
つまり、現代は、みんなが自分たちのストーリーを押し付けあうことで、相手の意識を占領して、お金を稼ぐ時代になりつつあるということだ。

「人生のストーリーを持った人間にならなければいけない」
「何者かにならなければいけない」
「ブランド人にならなければいけない」

自分のストーリーを持てなければ、代替が効く社会の歯車として、労働市場で買い叩かれ、そのお金で他人のストーリーを消費して生きるしかない。そんな焦燥感がつきまとう時代になのである。
これが現代の生きづらさの正体だとも言える。
現代をどう生きれば良いのか。
そんな難題に真正面から取り組んだ著者の経験は、生きづらさを感じている多くの若者たちの共感を得るものになっていくはずである。

著者メッセージ

10代20代を、僕はずっと「しんどいなぁ」と思いながら過ごしてきました。
本書は僕が感じた、しんどさの正体や、それにどう対処してきたのかについての本です。
僕の経験や思考が、普遍的に他の人にも役立つ部分があるのではないかと思って、これまで出会ってきた、生きていくのがしんどい人たちのことを思い浮かべながら書きました。

著者プロフィール

1983年 静岡県生まれ。慶應義塾大学理工学部中退後にしばらく「ひきこもる」
2004年 川崎市の書店でアルバイトを始め、10年以上フリーターとして働く。
2015年 盛岡市さわや書店入社。
2016年 『殺人犯はそこにいる』(新潮文庫/清水潔)の表紙を、文字のみで埋め尽くしたオリジナルの
カバーで覆い、中身を見せずに販売した「文庫X」という企画を行い、全国的に話題になる。
2017年 初の著書「書店員X」(中公新書ラクレ)を出版。
2019年 さわや書店を退社し、大阪屋栗田入社。
現時点まで、就職活動も転職活動も一度もしたことがない