マリナーズのマーフィー捕手が大谷対策を明かす「低めのストライクゾーンにボールを集めるしかない」
エンゼルスの大谷翔平投手は14日(日本時間15日)、本拠地マリナーズ戦に「3番・DH」で8試合連続でスタメン出場し、2打数1安打1打点だった。メジャー通算160試合出場で100打点を記録し、打率を3割に戻したスラッガーをいかにして止めるのか、はエンゼルス戦における相手バッテリーの命題となっている。そんな中、マリナーズのトム・マーフィー捕手は独自の大谷対策を明かした。
5年目のマーフィーはこの日5番打者として2打数1安打1打点。マスクを被っても変化球の制球に苦しむ菊池雄星を支えた。
「またしてもアグレッシブな投球だったと思う。変化球がストライクゾーンを外れることが多かったけれど、ファストボールを活用した。アグレッシブに空振りを取れた。変化球の精度がよくなった時点でピッチカウントが少しばかりかさんでいたのが残念だ」
菊池の87球についてこう振り返る一方、2回でマイク・トラウト外野手が右ふくらはぎの故障で途中交代となったエンゼルス打線最大の脅威についての対策を明らかにした。
「オオタニは脅威なんだ。彼は打席で素晴らしい仕事をしている。私の頭の中ではオオタニにファストボールをより強く意識させたかった。最初の頃に対戦した時よりも我慢強い打者になっている。彼から空振りを奪うのは、より困難になっていると感じている。その中でユウセイはいい仕事をしたと思うよ。空振り三振を奪ったのだから」
マーフィーは大谷の選球眼に成長の跡があると証言
マーフィーは大谷の選球眼に着目。狙い球を待つ辛抱強さに成長の跡があると証言している。
ルーキーイヤーから相手チームの対策に修正を繰り返し、結果を出している大谷。マーフィー流の現時点での攻略の低めだという。
「オオタニはフィールド全域に対する偉大なパワーの持ち主。だから、打席には常に考えさせなければいけない。個人的には彼の打席で成功を収めるには低めのストライクゾーンにボールを集めるしかないと思っている。内角、外角はそこまで関係ない。待っているボールを投げてはいけない。意識を外したところで、低めにボールを決めることが我々にとっても攻略の鍵なんだ」
第1打席目は外角低めに続けて四球。第2打席では一転、高めのボール球を交えつつ、勝負球の低めのスライダーを要求したマーフィー。これで空振り三振を奪ったが、成長著しい大谷攻略のトレンドは低めと強調していた。(Full-Count編集部)