レアードが4番の仕事! 勝率5割へ導く逆転弾「自分の力だけではない」

25号本塁打を放ち「スシパフォーマンス」を決めたロッテ・レアード【写真:荒川祐史】

1点差の7回1死一塁でマーティンから逆転25号2ラン

■ロッテ 6-5 西武(15日・メットライフ)

 ロッテのブランドン・レアード内野手が15日の西武戦(メットライフドーム)で4番の仕事だ。1点を追いかける7回に25号逆転2ランを放ち、チームの5割復帰に大きく貢献した。

 1点を勝ち越された直後の7回1死一塁。4番・レアードは2番手・マーティンと対峙した。2ボール1ストライクから150キロを超える直球を2球、内角低めのチェンジアップをファウルとすると、7球目となる外角低め143キロのスライダーを捉えた。

「彼は素晴らしい投手ですし、ストレートも変化球も素晴らしいので、球種を絞るというよりか来たボールに反応しようと。それでしっかり捉えられたと思います」

 打球はロッテファンの待つ右中間スタンドへ。25号2ランでチームに逆転勝利をもたらした。「打った瞬間は『どうかな?』と思ったのですが、なんとか入ってくれという気持ちでベースを回っていました。後半戦の大事な初戦でホームランが出たことが重要ですし、嬉しく思っています」と素直に喜んだ。

 まさに4番の一振りだったが、試合後はチーム全体の逆転勝ちだと力説した。「重要なところで逆転できるのは、自分の力だけではない。みんなの力で試合をひとつ取れた。こういう勝ち方ができれば、これからもしっかり勝ちがついてくるんじゃないかと思っています。各チームとのゲーム差が詰まっている中、1試合ずつしっかりと、チームとしての戦いをしたいと思います」。古巣日本ハムで優勝経験のある助っ人は、混戦が続くパ・リーグでのチームの浮上に手応えを感じていた。(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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