アスレチックスが先発補強 ロイヤルズからベイリーを獲得

アスレチックスは、今季もポストシーズン進出を目指す方針を固めたようだ。先発投手が不足気味だったアスレチックスは、マイナー内野手のケビン・メレルをロイヤルズへ放出し、通算74勝の実績を誇るホーマー・ベイリーを獲得するトレードが成立したことを発表。ベイリーは、日本時間7月18日に本拠地オークランド・コロシアムで行われるマリナーズ戦で新天地デビューを果たす予定となっている。

MLB公式サイトのマーク・フェインサンドによると、アスレチックスが負担するベイリーの年俸は25万ドル前後になる見込みだという。昨オフにレッズからドジャースへトレードされたあとに解雇され、マイナー契約でロイヤルズに加入したベイリー。ロイヤルズが負担する年俸額はメジャー最低保証年俸の55万5000ドルだったが、アスレチックスはその残りを引き継ぐ形となる。

今夏のトレード市場において、ベイリーは決してトップクラスの先発投手ではなかったが、今季は18先発で7勝6敗、防御率4.80をマーク。直近7先発では防御率3.49と安定感のあるピッチングを続けている。フランキー・モンタスが薬物規定違反により80試合の出場停止処分を受けているアスレチックスは、先発ローテーションの1枠が空いており、ベイリーにはその穴を埋める働きが期待される。

デービッド・フォーストGMによると、アスレチックスは今後、ブルペンの補強を目指すようだが、先発投手の補強を完了したわけではないという。球団最高の有望株であるヘスス・ルザードが左肩の故障の再発でメジャー昇格の見込みが立たず、故障からの復帰を目指すショーン・マナイアもメジャー復帰までには1ヶ月前後を要する見込み。現有戦力による戦力アップが期待できず、外部からの補強に頼らざるを得ないのが実情だ。

後半戦に強い印象のあるアスレチックス。7月末に迫るトレード・デッドラインまでにどのような動きを見せるか注目だ。

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