『堀ちえみ脅迫で主婦が書類送検』でざわついた「芸能人アンチトピック」が立ち並ぶ“とある”ネット掲示板サイト

今年2月に舌がんであることを公表し、4月には食道がんを報告、そして手術を受けたことが記憶に新しい、タレントの堀ちえみさん。そんな彼女のブログに、「死ね消えろ嘘ばっかり」「馬鹿みたい死ね消えろデブ」などのコメントを書き込んだとし、北海道在住の50代主婦が脅迫の疑いで書類送検されたことが、16日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)の取材により発覚しました。

かねてから堀さんへの誹謗中傷が多く見られるネット掲示板「ママスタ」には、<ママスタ民逮捕か 古市憲寿「警察に捕まるよ?」>といったトピックが立つなど、同ユーザーに動揺が広がっています。

その影響のひとつとして、これまで脈々と続いてきた堀ちえみさんのアンチトピックが削除されたようで、「ちえみのママスタトピック、全て消されたね」「誹謗中傷は禁止行為なのに、何故アンチスレは放置されているんだろうと思ってたけど、逮捕者出たら素早いね」と、気づくユーザーの姿も。

しかし一方で、ほか芸能人のアンチ掲示板はびくともしない様子です。

<芸能人・有名人>のトピック一覧を確認すると、常に更新されているのはアンチトピックばかり。

松居一代【アンチ】
市川海老蔵【ブログアンチ】
小原正子《アンチ専用》
EMI アンチ
保田圭アンチ
小林麻耶【アンチ】

……と、見事にずらりとアンチトピックばかりが並びます。

そんななか、ここ最近もっとも活発なのが、クワバタオハラの小原正子さんと、タレントの渡辺美奈代さんのアンチトピックです。

「今年4月1日に第3子妊娠を発表した小原さんについては、『妊娠初期にもかかわらず飲酒を思わせる画像をブログにアップしている』とされ、槍玉に挙げられています。渡辺美奈代さんは、2011年の東日本大震災時に自身の愛用品をオークション形式で売り、『売上金を日本赤十字社に寄付すると言ったのに、その後、寄付した証拠をまったく報告しない』とされ、数年経った現在まで“義援金詐欺”と言われています」(掲示板の書き込みより)

なかには、熱心なママスタユーザーによるこんな熱い書き込みも。

「今、FRIDAY編集部に電話してきました。義援金詐欺の説明をして、『ネットで“渡辺美奈代義援金詐欺”で調べてください』と伝えときました。ただ編集部の人に、『直接関わりがありますか?』と聞かれたから、『まったく関係ないけど、震災のときからずっとネットでは書かれてます』とかも言いました」(掲示板の書き込みより)

冒頭の『とくダネ!』から取材を受けた50代主婦は、取材に対し、経緯をこう話していました。以下。

スマホを購入し市川海老蔵さんのブログを見るようになったことで、「おすすめブログ」として堀さんのブログが表示されるようになり、読むようになったのが、堀さんブログとの出会いだったそう。最初は憧れや応援の意を持って読んでいたけれど、徐々に堀さんに関する他掲示板を読むようになると……。

「違うところを見ていくと、え、全然事実と違うんじゃない? みたいな感じで、ママスタっていうところとか、芸能人の人のことを書くところ、結構すごいこと書いてあるんですよ」

「なんで(堀さんはブログに)嘘ばっかり書いてるんだろう」

「今回のガンだってそう(嘘)じゃないですか? 毎日のように会食して、あんな元気な舌癌患者見たことない(という書き込みを読んだ)」

と、アンチトピックを鵜呑みにするまでの心情を明らかにしていました。

「スマイリーキクチさんへのデマや誹謗中傷による一挙逮捕などをはじめとした、芸能人のネット被害は昔から今まで、変わらずずっとあります。以前、『ビッグダディ』(テレビ朝日系)で有名になった美奈子さんに取材した際、『ブログ画像にペットボトルが写り込んでいただけで、“子どもにペットボトル飲料を与えているなんて信じられない”などと叩かれたこともある。よく見ているなあ、と感心する』と話していました。達観しているようですが、そこにいたるまでには、『いつも疑心暗鬼で、病んでいた』という辛い時期があったことも明かしていましたね」(週刊誌記者)

たしかに人の悪口は刺激的な娯楽の一種かもしれませんが、“嘘を嘘であると見抜けない人”が急増したインターネット上では、悪口は娯楽どころでは済まなくなったようです。50代主婦を「死ね消えろ嘘ばっかり」まで加速させたママスタの、今後の運営方針が問われそうです。(取材・文◎じゅる王)

© TABLO