【聞かせて】 No.617「松浦 義仁さん・調理師業務功労で知事表彰」

 調理技術の発展および調理師の資質向上に顕著な功績があったとして、7月2日に山口県生活環境功労者(調理師業務功労者)知事表彰を受賞。「今までやってきたことが認められてうれしい。日本料理を推進する活動を会社が認めてくれたお陰」と感謝する。

 ホテルかめ福総料理長として腕を振るう傍ら、日本料理伝統継承のために山口県日本調理技能士会の活動にも参加。山口県内の中学、高校へ赴き、和食の調理実習講師を長年務めている。

 「料理をする上で大切にしていることは、既製品を極力使わない、どんな食材でも捨てずに生かすことだが、これは職人としては当たり前。人としてまず、礼儀作法、あいさつ、気遣いが大事」と若手の育成に愛情を注ぐ。指導は厳しいが弟子の出世を心から喜ぶ親分肌。「おやっさん」と慕われる声が響く。

【プロフィル】1966年兵庫県生まれ。高校卒業後、料理の道を志し、神田川俊郎氏の経営する「神田川」(大阪府)で修業を積む。25歳で大分県へ移り、別府は花菱ホテル、湯布院などで腕を磨き、10年前にホテルかめ福へ。山口県日本調理技能士会会長代行。

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