新型スカイライン発表 高速道路で手放しも 世界初を満載

新型「スカイライン」と、日産エキサイトアンバサダーの元フェンシング選手の太田雄貴さん(左)と星野朝子日産副社長、中畔邦雄副社長=16日午前、横浜市西区の日産本社

 日産自動車は16日、最新の自動運転技術「プロパイロット2.0」を搭載した新型「スカイライン」を発表した。一定の条件下であれば高速道路でハンドルから手を離しても自動で走行し続け、自動で車線変更や合流ができる。星野朝子副社長は「最初はちょっと怖いが、すぐに慣れる。後は信頼できる相棒のようになる」と世界初を詰め込んだ新型を前に胸を張った。

 プロパイロット2.0は、全周囲を常に把握し数センチ単位で車の位置を認識できるシステムで、高精度の3次元地図データによって進む方向を100分の1秒ごとに更新、こうした情報を基にアクセル、ブレーキ、ハンドルを自動操作する。

 今後の搭載予定について星野副社長は「まずはスカイライン。反響や評判によって搭載車種を広げることも考えたい」と話した。

 新型スカイラインの外装は、エンブレムを日産が海外仕様の高級車に使っていた「インフィニティ」から「Nissan」に戻した。尾灯はスカイラインの代名詞でもあった「丸目四灯」を復活させた。

 星野副社長は「私が最初に乗った家の車も、免許を取って初めて乗った車もスカイラインだった。日産にとって特別な車」とブランドへの思いを明かし、「さすが技術の日産と思ってもらえるスカイラインが完成した。速く、そして安全なスカイラインを試してもらいたい」と話した。

 9月から発売。価格は427万4640円から。ハイブリッド仕様で四輪駆動の最高級グレードは632万7720円。販売目標は月間200台。

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