西武源田2安打2打点、古巣トヨタの逆転劇に奮起 「いい刺激をもらえると思う」

西武・源田壮亮【写真:荒川祐史】

3回に先制のタイムリー、7回にはダメ押しの適時三塁打

■西武 5-1 ロッテ(16日・メットライフ)

 西武の源田壮亮選手が16日、ロッテ戦(メットライフ)で先制タイムリー含む2安打2打点で勝利に貢献した。

 源田は3回1死二塁からロッテ先発・涌井のストレートにバットを合わせ、詰まりながらもレフト前に落ちる先制のタイムリー。2点リードの7回には1死二塁から田中靖のストレートを弾き返すと打球は右中間フェンスに直撃する適時三塁打でさらに1点を追加。「3ボール1ストライクだったし、外野も浅かったので思い切って振りました。仕留めることができました」と三塁上で小さくガッツポーズを作った。

 この日の午前10時。源田の姿は東京ドームのスタンドにあった。古巣・トヨタ自動車が出場する都市対抗野球の1回戦を観戦し、「プロ入りしてから見るのは初めて」という古巣の奮闘を目に焼き付けた。

 序盤からトヨタが3点を先制される展開だったが、その後の8回に逆転満塁弾が飛び出し劇的勝利。時間の都合上、試合中盤で球場を後にしていたため勝利の瞬間を現地で見ることはできなかったというが「いい刺激をもらえると思います」と笑顔を見せた。

 自身が出場した2016年の87回大会では「9番・遊撃」として鉄壁の守備でチームの初優勝に貢献し、その年のドラフトで西武から3位指名を受けた源田。指名後には「グラウンドを駆けまわる姿を見せたい」と声を弾ませたその言葉通り、この日も本拠地のグラウンドを縦横無尽に駆け巡り、チームに勝利を届けた。(安藤かなみ / Kanami Ando)

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