東京03のすべてを知る!? 塚地武雅が登場! もはや“東京04”?

東京03のすべてを知る!? 塚地武雅が登場! もはや“東京04”?

実力派お笑いトリオ・東京03(飯塚悟志、豊本明長、角田晃広)が、ゲストと共にラジオコントを行う「東京03の好きにさせるかッ!」(NHKラジオ第1)。次回のゲストは同じ事務所で長い付き合いがあるドランクドラゴン・塚地武雅さん。「ここをこうこうこう!!」と左手で右ひじをこするギャグをしながら登場し、「楽屋でとっているようだ」などと言いながら、ゆるい雰囲気で収録が始まりました。収録後、塚地さんと東京03の3人を直撃インタビュー!

──あらためて、塚地さんとコント「いい説教・悪い説教」の収録をしての感想をお願いします。

飯塚「ゾフィーの上田(航平)くんが書き下ろしてくれたコントが良くて、さらにそれを塚っちゃんとできてめちゃめちゃ面白かったです。元々、ゾフィーのネタが好きで上田くんが書いてくれたらいいなと思っていました。ダメ元で聞いたら書いてくれるということになったので、ありがたいです」

豊本「塚っちゃんは、安心感しかないよね(笑)。もう、助かります!」

──収録中、全然緊張感がないとお話されていましたが…。

飯塚「なかったですね~。こんなに緊張感がない回は、なかったもん(笑)」

豊本「僕、塚っちゃんの顔を見ると安心するんですよ」

塚地「おかしな話ですよ(笑)」

角田「僕もそりゃあ2人とは(塚地さんとの)付き合いの長さが違いますけれども…」

飯塚「半年…」

角田「半年じゃないよ!」

飯塚「俺らとは1年ぐらいだよね」

角田「どういうことだよ? 16年やってんだよ! 東京03で!」

飯塚「あははは。そんなにやってるの?」

豊本「へー」

角田「そうだよ、やってるんだから!」

塚地「そう思わせないところがすごい。ある意味すごいな」

一同「あははは」

飯塚「全然(思わせない)。壁がある」

角田「うそ! 思わせられてないって、半年とか1年とか思われてるの? まじかよ! そんなことはないでしょうよ。でも、塚ちゃんがコントをやる機会って最近見ないから、一緒にやれるのはうれしいし、やっぱり楽しいです」

塚地「飯塚さんとか豊本さんとはライブで一緒にやってましたし、なおかつユニットのライブをしていたこともあるので、本当に懐かしい。『これこれ、こういう感じやった』とそれぞれの言い回しや間が心地よく…そこ(角田)だけなんか異物感がある(笑)」

角田「異物感…。頼むよ、異物感ではないからね! (コントを)やったこともあるだろうよ、何度も」

塚地「(東京)03に入れてもらった感じで心地よいですね。03の始まりから見ているし…」

飯塚「本当にそうだよね」

塚地「なんだったらライブを見に行く唯一のトリオかもしれないですね。03のライブだけは見に行こうみたいな」

豊本「もうずっと来てる」

飯塚「大阪に来てくれたこともあったよね」

塚地「その時に東京で行けなかったら、どこか地方のでも見ようというくらいで…。もはや東京04? かな?」

飯塚「…といっても過言ではない(笑)」

塚地「(出身は)大阪ですけどね。そうなると、大阪01ですかね~?(笑)」

飯塚「全然変わんないんだよ、こういうとこ(笑)」

──東京03と塚地さんがコントをやるのはいつぶりですか?

飯塚「がっつりやるのは久々だよね」

塚地「東京ヌード(ドランクドラゴン、アルファルファ・豊本&飯塚、おぎやはぎで組んでいたユニット)以来ですよね?」

塚地「角田さんとは初めて…(笑)」

角田「おいっ!」

飯塚「俺は(角田と)3回目くらい」

角田「なんでここ(角田と飯塚)で3回なんだよ。16年だよ!」

塚地「(しみじみと)そう思わせないなあ」

角田「思ってくれよ!」

飯塚「おぎやはぎがDVDのベストライブを出す時に、東京ヌードを久しぶりにやったんですよ。その時はすでに、アルファルファではなく東京03だったから、角ちゃんは参加しているんです。そこで昔、俺がやっていた役を角ちゃんが代わりにやったんですけど、大事なセリフで大きいミスをして…」

角田「そうですね。昼と夜の2回チャンスがあったんですけど、昼も夜も同じところで同じミスをして」

飯塚「これがまた“パッション舞踏書き”という架空の競技名なんですけど、聞きなれない単語じゃないですか。角ちゃん、“パッション舞踏会”って言っちゃって(笑)。踊る方。お客さんは何が正解か分からないから…」

塚地「確かに舞踏会だとパッションで踊りそうやからね」

一同「あははは」

角田「それこそ、異物感丸出しでした。ひどかったです」

──それがDVDに収録されてしまったんですね。その時は今回のテーマのような「説教」はあったのでしょうか?

飯塚「あの時は盛り上がりましたね」

塚地「説教というよりは、終わってからみんなで」

角田「『ダメだな~』って(笑)」

──確かに、皆さんはミスをした人に説教するタイプではなさそうですもんね。

飯塚「なんかうれしくなっちゃいますよね。特にユニットライブはね。3人であまりにひどいと、さすがに言いますけどね」

──それでは、若手時代、お互いに説教したくなるようなことはありましたか?

飯塚「塚っちゃんに!?」

豊本「俺ら塚っちゃんにお世話になっていますからね」

角田「そうそう」

塚地「ホントですよ。僕がおごって3人を旅行に連れていくのを何年やっていました? 先輩なんですよ」

飯塚「ひょんなことから」

豊本「3年くらいやっていたかなあ」

角田「あははは」

飯塚「俺ら全然食えない頃だったんで。塚っちゃんに全部出していただいて」

塚地「そう。なんやったら、自販機のジュースの前で、『塚っちゃん、これいいかな』って、『ジュースまで?』みたいな」

飯塚「全然怒らないの」

豊本・角田「そう」

角田「最終的に、『財布をちょっと触るくらいはやってくださいよ!』って言った瞬間はあったね(笑)」

塚地「お金がなくなって『銀行に下ろしに行ってきますわ』って言ったら、『分かった』って、誰もついてこないんですよ!」

角田「それを見送ったのをすごく覚えている」

一同「あははは」

──コントで塚地さんは、説教された後、その説教を評価する新入社員という役でしたが、実際やってみていかがでしたか?

塚地「本当に楽しかったです。お客さんもいないし、立ってやるわけでもないから、どういう間やスピードでというのは気にしつつやりましたけど、できたのを聞いたら心地よかったので、重要な1本になったんじゃないかな…番組的にも(笑)。なんか、サッと流れていく1本もあるじゃないですか」

飯塚「ねえよ!」

塚地「あははは。今後、記憶に残らない1本も出てくるはずなんです」

飯塚「ないない、ないない」

塚地「上田くんのコントも面白いし、総集編とかをしたら残ると思います」

飯塚「いやいや、そうですけど。全部重要な1本ですよ」

塚地「これは重要な1本になれたんじゃないかなと(笑)」

飯塚「塚っちゃんは本当に面白いから。バンバンコントをやっていってほしいですけどね。ドランクドラゴンでやるのはしんどいのかもしれないけど(笑)。本当にもったいないよね。でも『LIFE!~人生に捧げるコント』をやっているもんね」

塚地「そうですね。NHKだと『LIFE!』をやっていますね」

──それでは、頭ごなしにしかる上司役の角田さんに怒られた時はどんな気持ちでしたか?

塚地「ひどい説教だなと思いましたよ(笑)。『ばかもーん』ですよ。(『サザエさん』の)波平みたいなことですよ。そういった怒り方をしている人もこれを聞いて、『あれ? 俺、そっち系の怒り方しているかも?』と響く可能性はありますね」

角田「聞いてくださっている人の中にいるかもね」

塚地「これを聞いて上司の人たちが次の日から豊本さんがコントでやったような怒り方をする可能性がある、一つの時代を変えるような…革命的な(笑)」

飯塚「そんな大それたことじゃないよ。そんなことより笑ってほしいよ」

塚地「台本は面白いのに、『なるほど!』って納得しちゃって笑わない…」

飯塚「心配だよ! コントとして」

──皆さんの前に塚地さんが演じたような新入社員が現れたらどうしますか?

飯塚「最悪ですよね!」

塚地「お笑いなんて特に、先輩に怒られたことを後でクスクス笑っていることなんて、ありそうじゃないですか。別の現場で『こんなふうに怒られて』って。たぶんわれわれもしてきたんですけど。一般のお笑い好きの方もするでしょ? あの言い方はなんだろうとか、引っかかったらみんな絶対陰で言うから、それを耳にしちゃったらどうするんだろうなという…」

飯塚「やっぱり説教なんかできないよね、怖くて」

一同「うん、できない」

塚地「怒ったら言われちゃうからな」

飯塚「そうそう。将来有望な子に説教したことで『良くなって売れました!』というのが一番いいじゃないですか」

塚地「確かに。あの時のあの一言で。とかね」

飯塚「そうそう。そう思って説教しても、その後輩がダメで売れませんでしたってなったら何にもなんないから(笑)。向こうは向こうであの時なんで怒られたんだ?って何もいいことが起きないという…」

塚地「確かに、確かに」

飯塚「それを想像したら誰にも何も怒れないというか」

豊本「労力分、損しちゃう」

塚地「下手したら恨まれて終わりみたいなのもあるでしょ?」

飯塚「そう! そうなんですよ。逆恨みというかさ」

角田「そっちの方がデカいよ」

飯塚「もう怒れないですもん。怖くて」

──では、豊本さんが演じた上司のように「信じている」というような説教をするということもないですか?

塚地「あれですよね。確かに期待しているんだっていうと『あっ…』ってなるんじゃないですかね。それすらもなくなりそうな時代でしょうけどね」

角田「それをやりに来ていると思われるのも嫌だよね」

塚地「そのワードを出す前にね、置こうとしすぎて奇麗に置けないみたいな」

──ということは、皆さん怒らないという結論に…。

飯塚「そうですよね。よっぽどだから面白いと思って好きな後輩にはちょっとアドバイスというのはあるかもしれないけど、説教という感じにはならないと思います」

──逆に自分が説教されたとしても、ついつい聞いてしまう先輩はどなたですか?

飯塚「いっぱいいるよ! 個人名を出すのがはばかられるくらい、いっぱいいます」

一同「そうそう」

飯塚「タモリさんとか絶対にいいこと言いそうじゃない?」

豊本「絶対に言うよ」

塚地「そんな角度から!っていう…。なんか普通の説教じゃないような気がしますもんね」

角田「説教の感じ出さないだろうね。ポロッとなんか言う感じなのかな」

飯塚「威圧感がないもんね」

塚地「(タモリふうに)あ、あれああやるんだ。こうした方がこうだけどね」

豊本「聞きたい!」

飯塚「あと、内村(光良)さんとかね」

塚地「説教しないですからね、内村さん。『LIFE!』でも全然しない」

飯塚「そういえば、昔、内村さんの舞台に出させてもらった時に、俺のブロックでアドリブでも別にいいよというところがあったんだけど、内村さんは毎回そこを変えてほしかったんだって。でも俺は置きに行っちゃって、練習で試して良かったやつを何パターンかやったら、それがすごく嫌だったらしくて」

塚地「ええっ!」

飯塚「まあまあ怒られた」

一同「あははは」

塚地「珍しい!」

飯塚「本当に『あれはダメだ、あそこは何でもいいから変えてほしかった』って言われましたね。だからこれ、よっぼどだなって」

一同「あははは」

飯塚「でもその後、われわれの単独ライブの追加公演のゲストに出ていただいて、一緒にコントをやったんですよ。本当に尊敬すべき先輩です」

──ありがとうございました!

皆さんで、角田さんをいじっている様子がとても楽しそうで、本当に仲の良さが伝わってきました。スタジオトークでは、「説教」をテーマに、皆さんが怒られた時のエピソードや思わず説教をしてしまった後輩芸人の話で盛り上がります。シティボーイズのきたろうさんの“いい話”なども出てきますよ。

【番組情報】


「東京03の好きにさせるかッ!」
NHKラジオ第1
木曜 午後8:05~8:55
(7月18日は関東地方以外で放送。8月1日は全国放送/ゲスト:塚地武雅)

NHK担当 K・H

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