なぎなた世界一・板垣教諭「温かい応援で」 市に報告

なぎなた世界選手権で2種目優勝を果たした板垣さん=松浦市役所

 第7回なぎなた世界選手権大会(6日・ドイツ・ビースバーデン)の男子団体と形(かた)の2種目を制した県立松浦高教諭で、なぎなた部監督の板垣勇さん(47)が16日、松浦市役所を訪れ、友田吉泰市長に優勝を報告した。
 板垣さんは4段。世界選手権は2大会ぶり4度目の出場で、選手としては最後と決意して臨んだ。団体戦(1チーム3人)は大将を務め、英国、カナダ、ベルギー、オランダをいずれも3-0で撃破。初出場の形でも、ペアを組んだ加藤大貴5段(愛知)と“なぎなたの母国”の神髄を見せる所作で勝ち抜き、両種目で完全優勝を飾った。
 友田市長は「世界一の板垣さんから指導を受けることは教わる側にとってもモチベーションになる。世界での経験を生かし、今後も高校生らの指導をお願いする」と快挙をたたえた。
 板垣さんは「生徒や保護者、市民の温かい応援があって優勝できた。これからは自分の経験やスキルを生徒に伝えていきたい。男子へのなぎなたの普及にも努めたい」と抱負を語った。

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