JR九州 長崎県内3路線 2年連続減 2018年度の輸送密度 長崎線は全5区間

 JR九州は、2018年度の路線・区間別の利用状況を公表した。1キロ当たりの1日平均乗客数を示す輸送密度は、長崎、佐世保、大村の県内3路線ともに2年連続で減少した。
 長崎線は、諫早-長崎間が前年度比482人減など全5区間で減少。佐世保線は同197人、大村線は同278人それぞれ前年度を下回った。旅客運輸収入も減った。
 全22路線のうち、被災による不通などの影響で単純比較できない路線はあるが、前年度と比べ11路線で輸送密度が減少。九州新幹線、福岡市近郊の篠栗線、宮崎空港線などは増えた。一方、国鉄分割民営化の際に鉄道輸送に不向きとされた輸送密度4千人未満は全61区間(不通などの影響で3区間は非公表)のうち、26区間あった。
 JR九州は株式上場を機に、沿線自治体などと利用状況を共有する目的で16年度分から輸送密度を公表。青柳俊彦社長は今後、路線別の収支も公表する方針を示している。

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