「バルセロナ、契約しなかったことを後悔している5人の選手」

バルセロナの下部組織で育成された久保建英。だが、18歳で契約したのは、かつての宿敵レアル・マドリーだった。

ここでは、『sportskeeda』による「バルサが契約しなかったことを後悔するだろう選手たち」を見てみよう。

ルカ・モドリッチ(現レアル・マドリー)

レアルにUEFAチャンピオンズリーグ連覇をもたらすなど、世界最高峰のセンターハーフとして君臨してきたモドリッチ。パス、ファーストタッチ、ボールコントロールも世界最高レベルにある。

バルサのスカウトだったボヤン・クルキッチの父によれば、2008年にバルサはモドリッチを獲得するチャンスがあったものの、それを断っていたという。

当時のバルサは中盤に人材が揃っていたために動かなかったとのこと。

結局、モドリッチは1650万ポンド(22億円)でトッテナムに移籍。そして、2012年にレアル入りしている。

ダビド・シルバ(マンチェスター・シティ)

世界最高クラスのMFへと成長したシルバが、バレンシアからシティへ移籍したのは2010年。

当時バルサの監督だったのはジョゼップ・グアルディオラだ。

もし当時のペップがバレンシアのウナイ・エメリ監督のアドバイスを聞き入れ、シルバを獲得していれば、バルサは素晴らしい恩恵を受けられただろう。

なぜペップはシルバ獲得のチャンスを見送ったのか。その理由は、価格の高さ。

ペップが高額だと感じた結果、シティがチャンスを掴み取った。本人がこう明かしている。

ジョゼップ・グアルディオラ

「バルサで監督をしていた1年目か2年目の事を覚えている。

試合後にウナイ・エメリが『ダビド・シルバはあなたのため、バルセロナのための選手だ。本当だ、彼はバルサな選手だ』と言ったことを。

エメリは実に正しかった。彼(シルバ)はスペシャルな選手だ。クオリティ以外においてもね」

マルコ・アセンシオ(現レアル・マドリー)

2014年にレアル入りした若き才能は、第1次ジダン体制下で重要な選手のひとりへと成長した。さらに、2016年にはあのビセンテ・デル・ボスケも「スペインの偉大な才能」と絶賛している。

彼の代理人曰く、バルサは2014年に450万ユーロ(5.4億円)でアセンシオを獲得するチャンスを逃したという。

実際にバルサは獲得に動いていたものの、その提示額は250万ユーロ(3億円)+トップチームでプレーしたら200万ユーロ(2.4億円)というもの。

一方、マジョルカ側は最初から450万ユーロの支払いを求めた。

これに対し、バルサ側は「ノーだ。(その額は)無理だ」と返答し、獲得のチャンスは潰えたとのこと。

キリアン・エムバペ(現PSG)

20歳にして世界最高レベルの選手へと到達したエムバペ。スピード、フィジカル、決定力を兼ね備える怪物だ。また、ピッチ上でハードに働く選手でもある。

2016-17シーズンにモナコで大ブレイクした後には多くのメガクラブが関心を寄せた。

スペインの有名エージェント、ジョセップ・マリア・ミンゲラ氏によれば、バルサは彼を獲得するチャンスがあったという。だが、他に狙っていたターゲットがいたために取引は実現せず。

ジョセップ・マリア・ミンゲラ

「ネイマールが去ることが分かった時、バルサは1.2億ユーロ(145億円)+3000万ユーロ(36億円)でエムバペを獲得できた。

だが、彼らはこのチャンスを断り、その代わりにウスマヌ・デンベレと契約した」

ポール・ポグバ(現マンチェスター・ユナイテッド)

フィジカル、パス、ビジョンを兼ね備えるポグバは世界最高のMFのひとりと評価されている。

ユナイテッドは2016年に当時の世界最高額で彼を買い戻した。だが、当時ユーヴェとの間で獲得優先権を取り付けていたのは、実はバルサだった。

バルサのディレクター、アルベルト・ソレールが獲得を逃した経緯を明かしている。

アルベルト・ソレール

「前年にユヴェントスとの間でポグバを売る場合には、我々が優先的なオプションを持つということで合意していた。

この夏(2016年)、我々はスポーツ的な面でより自分たちにフィットする選手たちがいると判断した」

そして、バルサがポグバの代わりに獲得したのは、デニス・スアレスとアンドレ・ゴメスだった。

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