移動投票所「ありがたい」 八代市山間部に県内で初導入 参議院議員選挙

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八代市選管が導入した移動式の期日前投票所。有権者は車内で投票用紙に記入する=14日、八代市坂本町

 21日投開票の参院選で、八代市選挙管理委員会は13、14日、ワゴン車を活用した移動式の期日前投票所を同市泉町、坂本町の山間部に設置した。4月の県議選に備えて県内で初めて導入したが無投票となり、今回が“初陣”となった。

 2日間で、泉町の五家荘、坂本町の枳ノ[げずの]俣[また]、市ノ俣、瀬戸石の計4地区を1時間半~2時間ずつ巡回した。いずれも有権者が30人以下で高齢化率が高く、投票所が統合されて遠くなった地区。投票機会を確保するため、従来の投票所近くにワゴン車で出向くことにした。

 有権者約20人の市ノ俣地区では14日、11人が利用した。テントで受け付けし、1人ずつ車内へ。立会人が後部座席で見守る中、運転席の後ろの記載台で用紙に記入し、投票箱に投じた。

 同地区から新しい投票所までは約6キロ。清水重人さん(79)は「運転免許を返納したので、歩いて投票に行けるのはありがたい」。市選管の小川正芳事務局長は「住民に感想を聞き取り、投票しやすい仕組みづくりにつなげたい」と話した。(益田大也)

熊本日日新聞 2019年7月15日掲載