ベイリー&マルドナード放出のロイヤルズ さらなるトレードへ

ロイヤルズのデイトン・ムーアGMは、すでに先発右腕のホーマー・ベイリーをアスレチックス、正捕手のマーティン・マルドナードをカブスへ放出したが、ポストシーズン進出の可能性が極めて低くなっていることもあり、主力選手のさらなる放出に踏み切る可能性が高まっている。今季限りで契約が切れる選手はもちろん、再建が完了するであろう数年後の戦力構想に含まれない選手にも放出の可能性はある。MLB公式サイトでロイヤルズの番記者を務めるジェフリー・フラナガンは、放出の可能性がある選手として8人の名前を挙げている。

フラナガンが放出候補の筆頭に挙げたのが、救援左腕のジェイク・ディークマンだ。今季終了後にフリーエージェントとなるこの左腕には、ドジャースやナショナルズが興味を示していることが報じられている。44試合に登板して0勝6敗、防御率4.97と褒められた成績ではないものの、97~97マイルを計時する速球は魅力的であり、フラナガンはドジャースを本命に挙げつつも、レンジャーズ、レイズ、パイレーツなどが獲得に動くだろうと指摘している。

ポストシーズンでの戦いを見据えるチームが「代走の切り札」として獲得を狙う可能性があるのがビリー・ハミルトンだ。メジャー有数のスピードと、それを生かしたハイレベルな外野守備を誇るハミルトンに興味を示すチームは少なくないはず。フラナガンは移籍先の候補として、外野守備に不安を抱えるロッキーズを挙げている。

他には、投手ではウィリー・ペラルタ(40試合で防御率4.66)とイアン・ケネディ(14セーブ、防御率3.32)、野手ではルーカス・デューダ、ウィット・メリフィールド、ホルヘ・ソレアー、アレックス・ゴードンの名前が挙がっている。ただし、チームに有利な複数年契約を結んでいるメリフィールドやチームの看板選手であるゴードンの放出に積極的に動く可能性は低く、今季活躍中のケネディやソレアーに関しても、放出は適切な対価が得られる場合に限られるだろう。

ディークマン、ハミルトン、ペラルタ、デューダ。ロイヤルズは、まずこの4人の放出を目指すことになりそうだ。

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