原爆 日本のこととして 核抑止力の考え方 学ぶ ICUの杉本さん、五井野さん 長崎市長に意気込み語る

田上市長に研修への意気込みを語る(左から)五井野さん、杉本さん=長崎市役所

 長崎市で原爆・平和に関する研修をしている国際基督教大(ICU)教養学部2年の杉本詩織さん(20)と五井野友香さん(20)が17日、市役所で田上富久市長にあいさつし、意気込みや将来の夢を語った。
 同大のボランティア活動を通じた教育プログラムの一環。同大と長崎大が3月に結んだ包括連携協定を活用した。県外出身の2人は今月上旬から8月9日にかけ、被爆遺構巡りのガイドやイベントの司会、長崎原爆資料館での案内業務などに当たる。長崎平和推進協会が受け入れの中心となり、長崎大核兵器廃絶研究センターでの学習もある。
 メディアや教育に関心を持つ杉本さんは、市内中学校で見学した平和教育に刺激を受けたとして「原爆は長崎、広島だけではなく日本のこととして考えるべきだと思った」と話した。平和関連の非政府組織(NGO)で働くのが夢という五井野さんは「平和活動や核抑止力への考えなどを学びたい」と語った。
 2人は8月9日の平和祈念式典にも参列予定。

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