遭難時の捜索をスムーズにする!?
登山者の足跡を自動で残す機能がリリース!
2019年7月に登山アウトドア向けアプリ『YAMAP』に、事故や遭難で自力で救助を呼べない時の捜索をスムーズにする新機能『みまもり機能』がリリースされました。
”自動”で位置情報を共有できる
遭難捜索時に、遭難者の位置情報はとても重要。広大な山の中で遭難者を探すわけですから、遭難者の場所が位置情報で特定できていることは、救助のスピードや安全性にとって大きなアドバンテージ。
今回リリースされた「みまもり機能」を使えば、登山中の位置情報を家族などに共有することができます。さらに登山者が遭難して位置情報が連絡できない時でも、すれ違った人のスマホを通じて位置情報を知らせることが可能です。
そのため、捜索・救助活動がスムーズになることが期待できます。
Bluetoothで位置情報を共有
登山中にYAMAPユーザー同士がすれ違うと、スマホのBluetoothとYAMAPアプリ(事前にみまもり機能の設定する)を使って、位置情報の共有を行います。
この時は、オフライン(電波がない状態)やフライトモードでもOKです。
その後、どちらかのユーザーがオンライン(電波がある状態)になった時に、自動であなたとすれ違ったユーザーの位置情報がYAMAPのサーバ上に送信されます。
あらかじめ通知先として設定してある人は、YAMAPサーバから送られてくる通知のURLで登山者の位置情報や通った道を確認することができるのです。
またオンライン状態であれば、すれ違いを行わなくても自分の位置情報を自分で送信できます。
※すれ違った相手やすれ違った相手のみまもり機能通知先はあなたの位置情報は確認できません。
やることは事前の設定と電源が切れないようにするだけ。しかも、無料!
登山アプリの「YAMAP」をダウンロードしてユーザー登録を行えば、このサービスは無料で使用可能。
まだの人は、まずYAMAPアプリをダウンロードしよう。
iOS版
Android版
【やること】
【1】みまもり機能を設定:連絡先の指定と確認【2】こんにちは通信の設定:地図ダウンロード時に数秒で設定可能
【3】Bluetoothの設定:登山中にオンにしておくだけ
【4】登山中はバッテリーが切れないように注意:モバイルバッテリーは忘れずに
実際に設定をして、次の登山から使ってみよう
どんなに良い機能でも、使わないと意味がありません。
実際の画面を確認しながら、設定をしていきましょう。
【1】「みまもり機能」の設定
①マイページを開き、画面右上の設定ボタンを押下。
②「みまもり機能」を選択。
③「みまもり機能」のボタンを選択。
④位置情報の通知を行う人(家族や親しい人など)の名前とメールアドレスを入力し、保存を押下。
⑤すると「みまもり機能」が画像の状態になり、通知先が画面中央に表示されます。
以上で「みまもり機能」の設定はOK。
通知先に設定された人には、下記内容のメールが届きます。
通知先に設定した人に、”通知の確認”と”通知内容の意味”を伝えておきましょう。
メールにあるURLを押すと、登山者の位置情報を確認できます。
【2】「こんにちは通信」の設定
みまもり機能の設定ができたら、続いては「こんにちは通信」の設定を行います。
①画面下のタブにある「のぼる」を選択。
②赤枠の中の「のぼるボタン」を押下。
※この時に地図がない場合、地図のダウンロードを行います。
③行きたい山の地図の「のぼるボタン」を選択。
④画面左下の設定画面を選択。
⑤「こんにちは通信」をオンにしたら、完了を押下。
これでアプリ上の設定は完了。あとは、端末上でBluetoothをオンにして使用します。
「みまもり機能」を使って、みんなで安全に山を楽しもう!
今回の機能は設定も簡単でしかも無料で使用可能です。それでより安全に登山を楽しめるようになるのだから、使わない手はないですよね。
でも、この機能を使うからといって油断は禁物!機能に頼り切るのではなく、あくまでもサポート機能の一つとして上手に活用していきましょう。