衝撃の「京アニ」火災 写真特集

激しく煙を上げる「京都アニメーション」のスタジオ=2019年7月18日午前10時30分ごろ、京都市伏見区(近隣住民提供)右は午後0時44分、消火作業する隊員たち
放火火災があったアニメ制作会社「京都アニメーション」のスタジオ(奥)付近に手向けられた花=2019年7月18日午後8時58分、京都市伏見区

 京都市のアニメ制作会社「京都アニメーション」のスタジオで7月18日に起きた放火火災。京都を拠点にクオリティーの高い作品を制作してきた同社は海外でもよく知られた存在だ。海外メディアは日本の報道を引用して速報、人気アニメ「けいおん!」などを手掛けた会社などと伝えた。SNSでは犠牲者を悼んで「痛切な思いです」といった書き込みが相次いだ。「Kyoto Animation」や「KyoAni(京アニ)」がトレンドに。中国国営メディアも速報。短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」では「泣きました。大好きな京アニです。無事でいてください」などの言葉が書き込まれた。

 火災の発生当初、アニメ映画「君の名は。」「天気の子」で知られる新海誠監督が「京都アニメーションの皆さま、どうかどうかご無事で」とツイッターに書き込むと、10万超の利用者がリツィートなどした。

【スタジオ付近の消防隊員】

火災があった「京都アニメーション」のスタジオ付近で活動する消防隊員ら=2019年7月18日午後1時4分、京都市伏見区

【噴き出す炎と煙】

アニメ制作会社「京都アニメーション」のスタジオの火災=2019年7月18日午前11時55分、京都市伏見区

【懸命な消火作業】

火災で燃えたアニメ制作会社「京都アニメーション」のスタジオ=2019年7月18日午後0時44分、京都市伏見区 右は共同通信社ヘリの空撮

【現場地図】

火災で煙を上げるアニメ制作会社「京都アニメーション」のスタジオで消火活動に当たる消防隊員ら=2019年7月18日午前11時40分、京都市伏見区(共同通信社ヘリから) 右は周辺地図

【黒く焦げた壁】

煙を上げるアニメ制作会社「京都アニメーション」のスタジオ=2019年7月18日午前11時37分、京都市伏見区(共同通信社ヘリから)

【負傷者を手当てする救急隊員ら】

「京都アニメーション」のスタジオ放火火災で、負傷者(左)を手当てする救急隊員ら=2019年7月18日午前11時29分、京都市伏見区(共同通信社ヘリから)

京都アニメーション】京都府宇治市に本社を置く1981年創業のアニメ制作会社で、同市と京都市にスタジオを構える。東京を中心とするアニメ業界の中で京都から作品の発信を続けるユニークな会社として知られる。2000年代に10代の若者が登場するテレビアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」「らき☆すた」「けいおん!」などが次々に大ヒット。若者の日常生活のリアルな描写、実写のような美しい背景といった質の高い作画技術などで、国内外のアニメファンの人気が高く「京アニクオリティー」と呼ばれる評価を確立した。京都をはじめ地方を舞台にした作品も多く、ファンがゆかりの場所を訪ねる「聖地巡礼」ブームの火付け役ともなった。

(構成/共同通信=柴田友明)

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