平塚市の海岸で6月、両脚を切断された女性の遺体が遺棄された事件で、県警捜査1課と平塚署は18日、殺人の疑いで、女性の夫で、川崎市宮前区神木本町5丁目、会社員の男(26)を再逮捕した。
再逮捕容疑は、6月25日ごろ、同容疑者の自宅寝室で、寝ていた妻の会社員の女性(26)の首を両手やビニール製のひもで絞めて殺害した、としている。容疑を認めているという。
同課によると、同容疑者には数百万円の借金があった。返済のため、妻のクレジットカードを無断で使ってキャッシングしたほか、結婚式や新婚旅行の費用を使い込んでいた。同容疑者は「妻の他人を見るような目に耐えきれなかった」と供述。同課は夫婦間のトラブルが背景にあるとみて、調べている。
女性の遺体は同27日早朝、平塚市高浜台の海岸で発見された。県警は同28日、出頭してきた同容疑者を死体遺棄容疑で逮捕。同容疑者は殺害後、自宅で遺体の両太もも付近を包丁やのこぎりで切断してスーツケースに入れ、タクシーを乗り継いで発見現場まで運んだとみられる。これまでの調べに、同容疑者は「遺体を切断して処分しようと思ったが、時間が掛かるので遺棄した」とも供述しているという。