元交際相手のアパートごみ集積場に放火 40歳の神奈川県警巡査部長を逮捕 4月には付きまとい禁止命令も

神奈川県警本部

 元交際相手の女性が居住するアパート敷地内に侵入して、ごみ集積場に火を付けたとして、神奈川県警は18日、住居侵入と建造物等以外放火の疑いで、南署警備課の巡査部長の男(40)=横浜市緑区長津田みなみ台=を逮捕した。

 県警監察官室によると、同容疑者は「ごみ置き場の紙類に火を付けた」などと供述し、容疑を認めている。「被害者や職場、家族に迷惑を掛け、申し訳ない」とも話しているという。

 逮捕容疑は、3月上旬の深夜、横浜市内のアパート敷地内に侵入し、ごみ集積場にあった紙類に放火した、としている。このアパートには同容疑者の元交際相手だった30代の女性が当時住んでいた。4月上旬に、女性から同容疑者のストーカー行為に関する相談を受け、県警が捜査。今回の容疑が発覚したという。

 県公安委員会は4月中旬に、ストーカー規制法に基づく付きまとい行為の禁止命令を同容疑者に出していた。

 同容疑者は2003年4月に県警に採用された。既婚者で、昨年末ごろまで女性と交際していたという。

 寺澤陽公監察官室長は「警察官としてあるまじき行為で誠に遺憾。今後の捜査結果を踏まえ、厳正に対処する」とコメントした。

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