長崎県教委は7月9日、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で中高生の悩みを受け付ける相談事業「スクールネット@伝えんば長崎」を開設する。長崎県内の公私立の中高生約7万6千人が対象。18日の定例教育委員会で発表した。
既に開設している電話やメールでの相談窓口に加え、中高生の利用率が高いLINEを活用し、相談環境を整える。
利用する生徒は、専用アカウントに「友だち」登録し、悩みを書き込み送信する。会員制交流サイト(SNS)を活用した相談事業などを展開する民間企業「エースチャイルド」(東京)が内容を確認し県教委に報告。緊急を要する場合は「24時間子供SOSダイヤル」(0120.0・78310)を相談者に紹介する。
個人情報は厳守する。初日は午後1時スタート。その後は毎日24時間受け付ける。予算が確保できれば、次年度以降も継続する方針だ。
長崎県教委は生徒全員に、登録用QRコードなどが印刷されたカードを配り、登録を呼び掛ける。LINEを使っていない生徒はインターネットでも相談できる。
県児童生徒支援室は「いつでも悩みを相談できるよう、お守り代わりに登録してほしい。気軽に相談して」と話している。