松島風力発電所完成 風車3基、営業運転開始

松島の中央部、遠見岳に建設された3基の風車=西海市大瀬戸町

 長崎県西海市大瀬戸町の松島中央部に位置する遠見岳(標高217メートル)に、松島風力発電所が完成。1日から営業運転を始めた。
 ジャパンウィンドエンジニアリング(東京)、九電工(福岡)、北拓(北海道)の3社が出資する松島風力(東京)がドイツ製風車3基を建設した。中心軸までの塔の高さは約80メートル。合計出力は6900キロワットで、年間発電量は1740万キロワット時を想定しており、4人家族で約3200世帯分に相当するという。電気は九州電力に販売する。
 発電所は2017年7月に着工。試運転を経て今年5月に国の安全管理審査を受けた。8月には松島風力の本店登記を松島に移す。
 17日、西海市のオリーブベイホテルで祝賀式があり、松島風力の三保谷明社長や杉澤泰彦西海市長、地元区長など約50人が出席。三保谷社長は「安全、確実な運営に努め、地元の方々に喜んでいただけるよう取り組んでいきたい」とあいさつした。

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