安倍首相「財源」/枝野氏「あなた」 参院選・東北で連呼した言葉を分析

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安倍首相が石巻市で演説した内容の分析結果
枝野代表が青森市で演説した内容の分析結果

 参院選(21日投開票)は東北の改選1人区を巡る攻防が激化し、与野党の党首が連日現地入りしている。安倍晋三首相(自民党総裁)と、野党第1党の立憲民主党の枝野幸男代表が東北で訴えた主張について、単語ごとに出現頻度などを分析し、文字の大小で表示する「テキストマイニング」で読み解いた。

 安倍首相は17日に石巻市であった街頭演説で「財源」を連呼。景気回復により子育てや介護、年金などの施策に財源を振り向けたとする実績を強調した。「正規雇用」や「中小企業」の単語も表れ、経済面のアピールに重点を置いた。

 政権運営6年半の成果と対比し、野党を批判する流れで「民主党政権」も多用。「3年間」は旧民主が政権を担った期間を示す。「あの時代に逆戻りするわけにはいかない」とお決まりのフレーズも飛び出した。

 枝野代表は11日にあった青森市の街頭演説で、最も大きく表示されたのは「あなた」。「一人一人」と併せ、聴衆に呼び掛けるスタイルが色濃く表れた。立民が重視する「草の根からの声に基づく政治」を象徴する表現が目立った。

 演説全体では、アベノミクスの負の側面に焦点を当てることが多かった。課題が山積する「暮らし」や「地方」「介護」「人手不足」「保育士」といった単語が比較的大きくなり、経済政策の転換を訴えた。

[テキストマイニング]文書データの単語を登場頻度に応じて文字の大きさで表示する仕組み。ビッグデータ分析のベンチャー企業「ユーザーローカル」(東京)が提供するツールで解析した。候補者名などは省略。文字の青は名詞、赤は動詞。形容詞と感動詞は除いた。