台風本体よりも湿った空気 面より点で降る激しい雨

大型の台風5号は現在、東シナ海を北上しています。今後は朝鮮半島から日本海へと進み、本州からは少し離れた所を北上する見通しです。
台風が発生すると、その動向に注目が集まりますが、今回は台風本体よりも、その周辺の湿った空気がポイントとなります。
今回の湿った空気の威力はかなりのもので、それがピンポイントで雨雲を発達させています。
台風による雨は面的に広い範囲に大雨をもたらしますが、今回は面よりも点で降る激しい雨に注意が必要です。
特に九州南部や四国といった太平洋側の南斜面が注意エリア。
ただ、台風が日本海を北上しているうちは、列島にはずっと湿った空気が入り続けますので、そのほかの各地も不安定な天気が続きます。局地的には非常に激しい雨や雷雨になりますので、注意が必要です。

気象予報士・多胡 安那

画像について:19日午前9時の台風5号の位置と進路予想。

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