京アニ火災死因は一酸化炭素中毒か 重症者4人重篤、男も治療中

©株式会社京都新聞社

火災から一夜明け現場検証に入る消防隊員や京都府警の捜査員ら(19日午前9時51分、京都市伏見区桃山町)

 京都市伏見区桃山町因幡のアニメ製作会社「京都アニメーション」の第1スタジオが放火され、従業員ら男女33人が死亡、35人が重軽傷を負った事件で、死亡した33人のうち28人の死因は、一酸化炭素中毒とみられることが19日、京都府警捜査1課への取材で分かった。残る5人は焼損が激しいことから、司法解剖して死因を特定する。やけどを負うなどした重軽傷者35人のうち、4人は重篤な症状で、他にも予断を許さない人も複数いるという。一方、放火したとされる男はさいたま市見沼区のアパートに居住していたことが捜査関係者の話で分かった。

■揮発のガソリンが爆発か

 府警は、現場にまかれたガソリンが揮発して空気と混ざり合い、建物内に充満し、着火と同時に爆発を起こしたため、甚大な被害につながったとみている。府警は同日朝、市消防局と合同で現場検証を始めた。

 捜査関係者によると、ガソリンをまいて火を付けたとみられる男は、身柄を確保された際に「小説を盗まれたから、液体をまいて火を放った」などと話していたという。男も全身に重いやけどを負っており、病院で治療を受けている。

 捜査関係者の説明では、出火約30分前の18日午前10時ごろ、男に似た人物が容量20リットルの携行缶二つを持って近くのガソリンスタンドを訪れ、ガソリン計40リットルを購入していた。府警は、男がガソリン入りの携行缶二つを台車に乗せ、第1スタジオ近くまで運んだ後、中身の一部をバケツに移し替えた可能性が高いとみている。

 火災発生後、携行缶二つが第1スタジオ近くの路上に放置されているのが見つかっており、うち一つは中身が減った状態だった。現場付近では、台車や男が所持していたとみられるリュックサック、手提げかばんのほか、刃物数本とハンマーも発見されている。