箱根登山電車最後の吊りかけ車両「103-107号車」の引退記念イベント 明日7月20日開催

箱根登山鉄道のモハ1形は、1919(大正8)年の開業以来使われていたチキ1形を改造した車両です。

もとは木造の車体でしたが、昭和25年ごろに鋼製車体となり、昭和27年には形式をチキ1形からモハ1形へと変更。その後もロマンスカーのイメージカラーに塗り替えられたり、2両固定編成に改造されたりしながら、およそ100年にわたり箱根の山で活躍していましたが、本日7月19日にラストランを迎えました。

この103-107編成の引退を記念し、明日7月20日(土)にはイベントが開催されます。場所は箱根登山線入生田駅から徒歩約5分の入生田車庫特設会場、一般入場開始は10時30分から。イベントでは103-107編成の車両展示や車両撮影会、車両内見学会、物販などが予定されています。

珍しいのは「ツリカケサウンドコーナー」。吊りかけ方式はモーターから車輪へ動力を伝える方式の一つですが、独特の駆動音が特徴と言われており、103-107編成は「吊り掛け駆動方式」が採用されている箱根登山鉄道最後の車両です。同コーナーではテントブース内に液晶ディスプレイ及びスピーカーを設置し、ベンチでモニターに映る車窓風景を眺めながら「ツリカケサウンド」に浸ることが出来ます。

その他詳細およびイベントの物販内容については箱根登山鉄道のウェブサイトをご確認ください。

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