韓国訪問団、大和市へ派遣取りやめ 「市民共感得られず」

大和市役所

 大和市は19日までに、友好都市提携を締結している韓国・光明市からの青少年訪問団の受け入れを取りやめた。2012年度から隔年で相互に派遣している交流事業だが、光明市側から16日に「国内情勢を考え、市民の共感が得られない」との連絡があったという。

 大和市国際・男女共同参画課によると、光明市の青少年訪問団は中学・高校生11人が参加して7月26~29日、大和市内にホームステイをして調理体験や阿波踊り(27、28日開催)などの見学を通じて親睦を深める予定だった。

 同課は「ホームステイ先など受け入れ準備は整っていたので、今回の派遣取りやめの連絡に戸惑っている。徴用工訴訟などの外交問題が背景にあると思われるが、自治体間の国際交流は別であり、現段階で友好都市交流事業の見直しは考えていない」と話している。

 両市は09年度に友好都市提携を締結。18年度は大和市の青少年訪問団11人が夏休み期間中の7月30日~8月2日、光明市に派遣されて交流した。

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