校庭にそびえる高さ約25メートルのクスノキは、樹齢(じゅれい)100年超(ご)え。1915年、大正天皇即位(たいしょうてんのうそくい)を記念して植えられました。「楠(くす)の葉香(かお)る文(ふみ)の庭」-。校歌の3番に登場する学校のシンボルは、みんなの自慢(じまん)です。
「体育の授業(じゅぎょう)の時にも休めるからいいよね」と6年の市ノ木志有(いちのきしゆう)君(11)。青々と葉が茂(しげ)り、巨大(きょだい)な木陰(こかげ)が夏の暑さを和らげてくれます。運動会の時も、待機場所が木陰になる子どもたちはラッキーだとか。「台風の後や秋の落ち葉掃除(そうじ)が少し大変だけど」と、同じく6年の笹浦美希(ささうらみき)さん(12)が苦労話も聞かせてくれました。
2年1組の教室の前を歩いていると、廊下(ろうか)の中央線の上にいくつもの折り紙が貼(は)りつけられていました。長年の課題「廊下は走らない。右側を歩く」を徹底(てってい)するため、今年から「廊下の歩き方見直し週間」(7月8~12日)を設定(せってい)。クラスごとに出したアイデアの中から、このクラスは折り紙案を選んで取り組みました。
松本光信(まつもとあきのぶ)君(7)は「走る人が減(へ)ったと思う。ずっと続けたらいいのに」と効果(こうか)を実感。提案(ていあん)した6年2組の松田乃愛(まつだのあ)さん(11)は「折り紙を踏(ふ)まないようにすれば自然と意識(いしき)できる」と話していました。
学校メモ 江浪俊彦(えなみとしひこ)校長、680人。大(おお)相撲( ずもう )の元関脇(もとせきわけ)、玉ノ海関(たまのうみぜき)の母校。校内に土俵(どひょう)があり、本年度の市のふれあい相撲で団体準優勝(だんたいじゅんゆうしょう)。