ペンギン飼育60年の歩み振り返る 長崎ペンギン水族館

フンボルトペンギンの1日の映像を見る来館者=長崎ペンギン水族館

 長崎市宿町の長崎ペンギン水族館は20日、飼育の歴史をパネル展示や映像で振り返る企画展「ペンギン飼育60年~過去から未来へ~」を始めた。9月30日まで。
 ペンギン飼育は旧長崎水族館時代の1959年8月5日、ヒゲペンギン4羽が入館したことが始まり。日本初のキングペンギン繁殖成功など60年の歩みをパネルで紹介。旧館時代の建物をCGでよみがえらせた映像を流している。
 また、体験型の展示もあり、アクリル製スクリーンにペンギンが泳ぐ立体映像を映し出す展示では、来場者が触ろうと手を伸ばしても触れられない不思議な体験をしている。ペンギンの水槽内を360度撮影した映像をタブレットで見る展示では、来場者がペンギンになったようなVR(仮想現実)を楽しんでいる。長崎市立小島小3年の川嶋永紳君(8)は「自分がペンギン水槽の中に入っているみたいな映像がすごい」と喜んでいた。
 8月5日は記念イベントとして、無料で入館でき、雪遊びやラジオの公開生放送、コンサートを予定している。

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