中南大学湘雅医院の研究チーム、新たな難聴原因遺伝子を発見

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中南大学湘雅医院の研究チーム、新たな難聴原因遺伝子を発見

 馮永教授のチームが作成した(A)家系図、(B)家系内患者の聴力図、(C)ABCC1遺伝子コードのタンパク(MRP1)の構造図。(資料写真、長沙=新華社配信/中南大学提供)

 【新華社長沙7月20日】中国湖南省長沙市の中南大学は16日、同大学湘雅医院耳鼻咽喉頭頸外科の馮永(ふう・えい)教授の研究チームが、世界的に権威のある遺伝医学の学術誌「ジェネティクス・イン・メディシン」(インパクトファクター9.937)のオンライン版で論文を発表したことを明らかにした。論文は難聴の原因遺伝子分野における新発見を紹介しており、ABCC1と呼ばれる新たな難聴原因遺伝子の存在と、内耳のタンパク排出機能障害が難聴を引き起こすことを初めて突き止めたとしている。

中南大学湘雅医院の研究チーム、新たな難聴原因遺伝子を発見

 17日、難聴を患う児童の人工内耳手術を行う馮永教授のチーム。(長沙=新華社配信/中南大学提供)

 難聴は最も多い感覚障害の一つとされるが、発生原因はいまだ十分に解明されていない。老化や遺伝と環境要素、およびこれらの相互作用がその発生と進展に関わっているとされる。

 論文は研究チーム博士課程の学生、李萌(り・ほう)さんと梅凌雲(ばい・りょううん)教授が共同筆頭著者となり、馮氏と同医院標的分子医学研究所の凌捷(りょう・しょう)博士が共同責任著者を担当。同医院が筆頭所属機関となっている。

中南大学湘雅医院の研究チーム、新たな難聴原因遺伝子を発見

 17日、難聴を患う児童を診察する馮永教授。(長沙=新華社配信/中南大学提供) 

 馮氏は臨床医師として、中国初の病原遺伝子自主クローンプロジェクト、難聴原因遺伝子GJB3プロジェクトに参加した。ABCC1遺伝子は、同チームが20数年間のたゆまぬ努力により発見した、GJB3遺伝子に継ぐ二つ目の新しい難聴原因遺伝子となる。

 同研究は、ABCC1が難聴の原因遺伝子であることを突き止めただけでなく、内耳で排出機能を持つこれらのタンパク質が難聴を引き起こすことも提起しており、遺伝性難聴の遺伝子プロファイルを極めて充実させるとともに、難聴の発生メカニズム研究に新たな方向性を示した。(記者/謝桜)