【高校野球神奈川大会】鎌学・4番小山、初打点 「K」に憧れた1年生「全力で」

7回、鎌倉学園の小山が適時二塁打を放つ =相石ひらつか

 悲願の頂点を目指す鎌倉学園で4番に座ったルーキー小山が今夏初打点をマーク。あどけなさが残る背番号15は「とにかく全力で振ること。やってきたことが出て良かった」と笑顔が広がった。

 七回にようやく1点を先制し、なお1死一塁。2球目の直球をフルスイングすると、痛烈なライナーが右中間を破った。六回まで9残塁だっただけに、一気に畳み掛ける適時二塁打は大きかった。5打点を挙げた主将の竹村は「下級生が全力を出して、結果を残せるように援護したい」と、新戦力の台頭は刺激にもなっている。

 湘南平塚北シニア出身の一塁手。昨夏の南神奈川大会決勝で横浜と戦った「K」のユニホームに憧れ、「野球も勉強も文武両道で頑張りたい」と入学。デビュー戦となった2回戦で3三振を喫し、3回戦は先発からも外れた。「場に慣れていなくて力んでいた。柔らかく打てるように」と短期間で修正してきた。

 竹内智一監督(37)は就任6年目で初めて夏の大会で1年生をメンバー登録。「普通にやっていたら春に負けた東海大相模に勝てない。新しいチャレンジ」。172センチ、73キロの背中に大きな期待が寄せられている。

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