RPAやAIの導入支援/はるか社会保険労務士事務所 所長 池上 麻衣

©株式会社労働新聞社

新卒で労務管理部門に配属されてから約16年、2018年6月に開業し1年が経った。勢いで開業してしまったが、出産前後から自分の裁量で働けるようになりたいと思っており、現在3歳の子供を育てながら仕事をしている。ありがたいことに少しずつ顧問先も増え、スタッフも雇用することができた。

現在は給与計算を中心に、手続き・相談・コンサルティング業務を行っている。私の強みは労務管理部門での経験が長いので、法律や方法について「法律は分かるけど、結局うちの会社の場合、具体的にどうしたら良いの?」という経営者や人事担当者の疑問や不満に「共感」できることだと思っている。

様ざまな労務の問題や問合わせに対しては、もちろん法律上の回答、一般論についても説明するが、企業の実情に即した実例ベースの回答、たとえば「こういう可能性がある」「この点も考慮に入れたほうがいい」という内容に加えて、「御社の場合はこれがおすすめです」と、リスクも含めた色々なパターンのアドバイスや内部に入った対応ができるように意識している。

また、全く分野は違うがRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)やAI(人工知能)の勉強をしている。

勉強を始めたきっかけは単純で、RPAやAIに士業の業務や企業の定例業務が代替されるようになるのであれば、代替できるように企業への導入支援をする側になるのも良いのではないかと思ったからだ。

将来はもっと幅広く対応できるようになるのかもしれないが、現在のRPAは考える必要のないパソコン上の定例業務の自動化、AIはその定例業務に考える作業、分析する作業を加えるものと考えると分かりやすい。

まだまだ中小企業に導入するには、費用や操作人員の育成や社内データのデジタル化など難しい面もあるが、中小企業だからこそ、小さい規模でまずは導入してみることもできる場合もある。

RPAやAIに限らず、定例業務や実務を簡素化し、経営者には本来の事業に集中していただき、人事担当者には従業員対応や今後の人事制度についてなどの機械では代替できない仕事に時間を取れるようにする提案も、企業の中に入り人事労務の実務を知っている社会保険労務士だからこそできる仕事だと思っている。

導入に使えそうな助成金もあるので、助成金の活用の提案も絡めながら、代替できない複雑化してくる人事労務の相談と合わせて、様ざまな角度から企業を支援していきたい。

はるか社会保険労務士事務所 所長 池上 麻衣【神奈川】