好きなことをやってきたおやじたちの対談編(前編)

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エンスー界の巨人・小森隆さんが代表を務めるFLAT4。その本社に設けられたミュージアムスペースをしっかり満喫した一行。ズラリと並ぶ旧車たちを見た興奮が落ち着くのを待って、次の企画へと移行することに。 それは、さまざまな商品パッケージなどを収蔵し、その広範な知識が仕事になっている庶民文化研究家・町田忍さんと小森隆さんの対談!どちらもまさに「好きを仕事に」を地で行くお二人だが、果たしてどんな話が聞けるのか!?(2018年8月の取材記事です)

VWファンの聖地・FLAT4のスタートは小さな一軒家だった…

ミノ:町田さんとはいつお知り合いになったんですか?

小森:昔はホント、偶然ですよね?ご近所っていうか・・・

町田:八幡神社の奥の方だったよね?w

ミノ:というと、あの伝説の「住宅地の奥」の?www

町田さんと小森さんの付き合いは相当に古いらしく、小森さんがFLAT4を創業したころ、昭和50年代のはじめまでさかのぼる。

今でこそミュージアムフロアを設けるほどに立派な社屋だが、始めた当時はなんと普通の一軒家を借りてスタートしたのだとか。

これまでにも記事に登場したことがあるが、1973年式の水色のビートルにワンオーナーで乗っている町田さん。ご近所にそんな面白そうなことをやってるお店(家?)があったら、気にならないワケはない。自然、交流が始まり今に至るそうだ。

現社屋にも写真が飾られている伝説の一店舗目の写真。ホントにただの住宅地だ。

そんな普通では考えられないところで始まったものだから、数々の取材でその話がよく飛び出すようで、ミノのように「伝説の…」なんて言う人もいるようだ。

町田:でもあれ、短かったよね?

小森:8ヶ月で追い出されちゃったよ( ´Д`)=3 まあ、住宅街のど真ん中でガソリンくせえわ排気くせえわだもんねぇ…

当時は…というか今もだろうが、住宅地では車は嫌われもの(;´∀`)

最初の場所を8ヶ月で後にすると、その後は世田谷区下馬のゴルフ場の跡地へ。ここはゴルフ場の跡地ということもあり、作業スペースも確保できた他、パーツなどのショールームも展示できたそうな。

さらにその後は、現社屋の隣のビルでも営業していたことがあるそう…ただ、その頃はバブル期で家賃がなんと毎月400万…その高い固定費に苦しみ、バブル崩壊後には一度はすこし家賃が抑えめだった下馬にふたたび戻ったこともあるそう。

当時の「住宅地の奥」のころが紹介されている雑誌を見ながら。

小森:でもそれが悔しくてさ、今度はもう買ってやろうと思って!( ̄‥ ̄)=3 フン

ここで「悔しい!」と思って、一念発起するあたりがさすがと感じる!

まさに転んでもタダでは起きない男、それが小森隆、という感じだ(*´ω`*)

町田:その購入前かな?モノ・マガジンかなんかで対談したときに「ミュージアムフロアを作るんだ」って言ってたよね。

結局計5回引っ越して、今の場所に落ち着いたよう。

目黒区南の一軒家から、日本のデトロイトと称され、世界のカーディーラーが集約している目黒通り沿いに店を持つまでに至るとは…立身出世を体現したかのようなストーリーだ。

だがご本人は、

小森:全然すごくないよ。普通、普通w

といたって普通に笑顔だ。

いろいろと苦労もあったと思うのに、なぜこんなに自然体でいられるんだろうか。

4年がかりでビートルを組み上げ!FLAT4の原点

ミノ:当時、小森さんがフォルクスワーゲンを"楽しむ"っていうカルチャーを日本に紹介したようなもんだと思うんですけど、そこに目を付けたきっかけってなにかあるんですか?

小森:確かにビートルをカスタマイズするとかなかったかもね。結局ね、もともとビートルが好きで、自分で4年掛けて1台組み上げて、それがちゃんとエンジン掛かって走り、止まったときはうれしかったんだよ。で、調子乗ってこれでメシが食えればいいな、とwww それだけだよ!

もともと車好きで、少年時代から車やバイクをいじっていたという小森さん。

そんな小森さんがFLAT4を始めたきっかけはビートルに出会ったこと。当時は普通に買って乗っていたんだけど、生来の車好きの本能なのか、世界で一番のビートルを自分で組み上げてみたい!という欲がムクムクと湧き上がり、ビートルのパーツを集めることに。

建築会社に努めながらコツコツと4年の歳月を掛けて1台組み上げて、それがしっかり動いたときはやっぱりとても感動したそうだ。

小森:当時は独身だったし、割と軽く始めたよねw まあ、町田さんと一緒で、好きなことしてるからいいんだよね、別にw

そう言って笑う小森さんの顔が印象的だった。まー、普通の人はいろいろ考えちゃってできないよね(;´∀`)

好きなこと…から始めた仕事が、今ではVWからパーツの相談を受けたり、世界中のVWマニアから求められるお店になるとはホントにすごい。

好きだからこそフォルクスワーゲン好きをうならせるカスタマイズが出来るのかもしれないけど…

次回、小森さんと町田さんの対談・後編では、旧車をはじめとするクルマ趣味の楽しみ方とその魅力、効能?についてお届けします。

今回ご協力いただいたお店

FLAT4(フラットフォー) 東京本社

東京都目黒区鷹番1-1-5

TEL:03-3792-7151(代表)

https://www.flat4.co.jp/