7月と8月で宿泊費がこんなに変わる!? 人気旅行先の価格差ランキング

今年の夏休みを、あなたは7月に取りますか。それとも8月でしょうか。

2019年8月お盆時期は、8月11日の山の日(祝日)が日曜日なので、翌日月曜日の8月12日に振替になります。あなたの会社が生産ラインのある製造業や中小企業で一斉休業の「お盆休み」がある場合、8月第3週はまるまるお休みになるかもしれませんね。

「TripAdvisor(トリップアドバイザー)」は、トリップアドバイザーを利用する日本人旅行者を対象に『夏休みの旅行に関する調査2019』のアンケート調査を実施。日本人旅行者が選んだ、2019年夏休みの人気国内旅行先トップ10を発表しました。

8月の宿泊費が高い国内旅行先ランキング

人気国内旅行先は、7月と8月で平均宿泊費の差異があることが分かりました。同じ宿泊先でも、1カ月違うだけで宿泊代が大きく異なるのです。トリップアドバイザー発表による人気国内旅行先の価格変動率をランキングしてみましたので、あなたの旅行の参考にしてくださいね。

第10位 東京都千代田区 14%安い(人気国内旅行先第5位)

(C) Shutterstock.com 東京駅

ビジネス旅行客が多い東京では、8月になるとビジネスマンや企業が夏休みを取るのでグッと減ることが考えられます。8月は14%も安くなるので、都内のホテルに泊まるチャンスかもしれませんね。

第9位 北海道富良野市 12%安い(人気国内旅行先第1位)

Nattawut Pichai / Shutterstock.com 北海道 富良野8月

人気国内旅行先第1位の北海道富良野市は、8月は12%安くなります。旅行客が富良野へ行く目的の大多数が「ラベンダー畑」目当て。ラベンダーは6月下旬から開花が始まり、7月中旬頃が最盛期。遅咲きは8月上旬まで楽しめますが、8月に入ると株の保存のために刈り取りが始まる畑もありますので、8月にはほぼ終わりと考えてよいでしょう。ラベンダー以外のお花はまだ美しく咲いていますし、パッチワークの丘や青い池なども見られますので、ラベンダーが第一目的でないあなたは8月に訪れると良いかもしれませんね。

参考

ラベンダー開花情報 ふらの観光協会 公式サイト

第8位 大阪市天王寺区 1%高い(人気国内旅行先第8位)

(C) MADSOLAR / Shutterstock.com 大阪 あべのハルカス

インバウンド増加により、ホテル稼働率が全国で最も高く、予約が取りにくかった大阪。京都を訪れる訪日外国人の約3割は、大阪に宿泊していることもあり、2.0万室のホテルが2020年までに大阪にオープンする予定。国内旅行先第8位の大阪市天王寺区は、7月と8月の価格差は1%のみアップ。人気の商業施設「あべのハルカス」があり、ユニバーサルジャパンへの交通も便利。ただし天王寺駅の周辺には居酒屋やラブホテルが多いうえ、徒歩圏内に西成区の「あいりん地区」があるので、安さだけに惹かれてホテルを予約しないほうが良さそうです。

参考

都道府県別にみたホテルの稼働率予測ーインバウンド拡大に伴う建設が進み、一部地域では供給過剰も ニッセイ基礎研究所

大阪市天王寺区の治安や住みやすさは?他の区と比べてどうなの? Rooch

第7位 神奈川県箱根町 22%高い(人気国内旅行先第4位)

(C) Qiongna Liao / Shutterstock.com 恩賜箱根公園

首都圏で大人気の箱根は、8月は22%高くなります。質の高い温泉があり、涼しい避暑地でもあるので、夏休みに利用する人が多いのでしょう。新宿から約1時間半と行きやすいのも、首都圏在住者には大きな魅力。

第6位 沖縄県恩納村 25%高い(人気国内旅行先第3位)

(C) Shutterstock.com 沖縄 恩納村ビーチ

年間200万人以上が訪れる人気リゾート沖縄県恩納村は、8月に25%高くなります。ANAインターコンチネンタルやシェラトンなど大型リゾートホテルが建ち並んでおり、美しいビーチを求める旅行客で賑わいます。

第5位 山梨県富士吉田市 27%高い(人気国内旅行先第9位)

(C) Shutterstock.com 富士吉田 河口湖

夏山の季節。富士吉田はピークシーズンで、8月は27%高くなります。富士山登頂を目指して、国内のみならず、世界から人が集まります。富士山が見える宿がやはり人気。

第4位 静岡県熱海市 29%高い(人気国内旅行先第6位)

(C) Morumotto / Shutterstock.com 熱海 和風旅館客室

レトロな熱海の人気が再燃で、8月は29%高くなります。東京駅からは新幹線で1時間弱、踊り子号で約80分と近く、行きやすい旅行先。8月は熱海海上花火大会も行われ、夜の海上に上がる花火は大迫力。花火が見えるお部屋が人気です。毒まんじゅうや熱海プリンなど、個性的なお土産も充実。

第3位 兵庫県神戸市 30%高い(人気国内旅行先第7位)

(C) Shutterstock.com 神戸

異国情緒香る港町神戸は、8月は30%高くなります。六甲山からの夜景、世界に名高い神戸牛、ポートタワーやハーバーランドのベイエリアなど楽しみがいっぱい。大人気のUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)とセットで旅行する場合も多いようです。

第2位 長野県軽井沢町 41%高い(人気国内旅行先第2位)

(C) Shutterstock.com 軽井沢 日本庭園

日本有数の高級避暑地軽井沢。8月は41%も高くなります。もともと外国人や有名著名人の別荘地として栄えたため、価格設定はお高め。旧軽井沢銀座通りや万平ホテル、白糸の滝、重要文化財旧三笠ホテル、ハルニレテラスなどの観光スポットがあります。旧三笠ホテルは、耐震補強を含む保存補修工事を数年間かけて行う予定。2019年12月末より数年間休館予定なので、2019年夏は見逃せませんよ。

第1位 千葉県浦安市 52%高い(人気国内旅行先第10位)

(C) Chih Hsuan Peng / Shutterstock.com 東京ディズニーランド エレクトリカルパレード・ドリームライツ

8月に宿泊費が高くなる旅行先の第1位は、千葉県浦安市でした。東京ディズニーランドやディズニーシーを目指して、家族・友人・カップルの旅行者が全国から集結。7月に比べて、8月の宿泊費は52%も高くなります。光とディズニーミュージックで美しく彩る豪華なパレード「エレクトリカルパレード・ドリームライツ」は、夏は8時以降に行われますので、泊りがけでゆっくり見たいファンが多いのでしょう。中国や台湾などアジアからの訪日客も多く、2018年訪日外国人旅行者数が3000万人を突破しました。

参考

「TDL」がオンリーワンであり続ける、ポートフォリオ経営 日刊工業新聞

2019年 夏休みの人気国内旅行先トップ10 及び 平均宿泊費の比較

(C) トリップアドバイザー プレスリリース

人気国内旅行先トップ10で、7月と8月の宿泊費に大きな差があることが分かりましたね。夏はピーク料金、お盆料金が適用され宿泊費は高めの時期ですが、可能な限り滞在先や滞在時期をずらすことで、賢く旅行できそうですよ。

アンケート調査概要

サンプル数: 1311人

調査対象: 16歳以上の男女(トリップアドバイザー利用者)

調査期間: 2019年5月

【費用算出方法】

1. 宿泊平均価格は、夏休み期間(2019年6月1日から8月31日)において、トリップアドバイザーおよび提携サービス上で予約できる全宿泊施設で、バブルチャートの評価4以上を得ている施設が提供する料金をもとに1泊あたりの平均値を算出しています。

2. 価格は、米ドルから日本円に1米ドル107円として換算し、1円単位を四捨五入して表示しています。

トリップアドバイザー、『夏休みの旅行に関する調査2019』を発表

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