F1第10戦イギリスGP決勝日の様子をムッシュ柴田氏がお届けします。まさかのジェームズ・ボンドの俳優に会えずじまいでしたか。
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決勝当日も、シルバーストンは朝からどんより天気でした。でもイギリス人にとっては、そんなのごく普通のことで。
この目力のある少年はもしかして……と思ったり。
お父さん(ファン・パブロ・モントーヤ)、ますますテディベア化してるな~などなど、
まったく無駄な動きをしてしまいました。
ちなみにレーススタート直前のドライバーのほとんどは、トイレに用を済ましに行きます。水分のほとんどは汗になってしまうと思うので、むしろレース前の儀式のようなものでしょうね。
1週間前のオーストリアのように眉間にしわを寄せず、リラックスした雰囲気のシャルル・ルクレール。
グリッドに付いてからは外部の音を完全にシャットアウトするダニエル・リカルド。
いつでもどこでも自然体のルイス・ハミルトン。
そして国歌斉唱までまだ十分時間があるし、急ぐ必要なんか全然ないはずなのに全力疾走のセバスチャン・ベッテル。焦ってグリッドに戻る理由が、何かあったんでしょうか。
というような写真を撮ってメディアセンターに戻り、隣の席の尾張くんに「007、来なかったね」と言ったら、「いやいや、ずっとパドックにいましたよ」と。
な、なんと。大好きな役者の一人なのに……。優しい尾張くんは、こころよくこの写真をプレゼントしてくれたのでした。
レースでは、フェルスタッペンは表彰台を逃したものの、ホンダとしてはフェラーリと互角以上の戦いができ、メルセデスにも追い付きつつある手応えを感じたようでした。だからでしょうね。
レース後の田辺(豊治F1テクニカルディレクター)さん、実に機嫌よかったです。