平和へ願い込め 南足柄児童ら被爆地に折り鶴8万羽

加藤市長に千羽鶴を手渡した児童=南足柄市役所

 南足柄市民や地元の小学生が平和への願いを込めて作った折り鶴8万羽が今年も、被爆地の広島、長崎両市に贈られる。16日には南足柄市役所で贈呈式が行われ、子どもたちが加藤修平市長に折り鶴を手渡した。折り鶴は同市を通じて広島、長崎に4万羽ずつ寄贈され、8月6、9日に開催される各式典会場で飾られる。

 南足柄市は、1985年に核兵器廃絶平和都市を宣言。86年ごろから小学校や公共施設などで折り鶴作りに取り組んでいる。ことしは、市立岩原と市立岡本の2小学校の児童や、市内の公共施設を訪れた市民が作成した。

 贈呈式には、両校の児童計9人が参加。岩原小6年の吉澤真央璃さん(11)は「原爆や核兵器のない世の中になってほしい」と話した。

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