全体1位指名・ラッチマン プロデビュー戦で本塁打

2019年のドラフトからおよそ7週間が経過し、オリオールズから全体1位指名を受けてプロ入りしたアドリー・ラッチマンがガルフコースト・リーグ(ルーキー級)の試合でプロデビューを果たした。「5番・指名打者」で先発出場したラッチマンは、6回表の第3打席でライトへの本塁打。球団史上2人目の全体1位指名選手として将来を嘱望される大物ルーキーが、数年後のメジャー昇格に向けて順調なスタートを切った。

ラッチマンは2回表の第1打席でショートゴロ、4回表の第2打席でライトフライに倒れたあと、6回表の第3打席で記念すべきプロ初本塁打。8回表の第4打席は再びライトフライに倒れ、4打数1安打1打点でプロデビュー戦を終えた。

オリオールズのブランドン・ハイド監督は「プロ第1号おめでとう」とラッチマンの初本塁打を祝福。「これが(今後放つであろう)たくさんの本塁打のうちの1本であるといいね。もちろんガルフコースト・リーグではない場所でね」と付け加え、今後のさらなる活躍に期待を寄せた。

現在21歳のラッチマンは、ガルフコースト・リーグに長くとどまることはないと見られている。ガルフコースト・リーグで捕手として数試合に出場したあと、A級ショートシーズンのチームに合流する予定となっており、オリオールズは捕手と指名打者を兼任させながら実戦経験を積ませる方針だ。

絶賛チーム再建中のオリオールズにおいて、再建完了時にチームの核となることを期待されているラッチマンのキャリアはまだ始まったばかり。全体1位指名の大物ルーキーの今後が楽しみだ。

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