登別市と市防災会議が津波を想定した防災訓練

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 登別市と市防災会議共催の総合防災訓練が20日、市内鷲別町の鷲別小学校などで行われ、市民約1500人が大地震による津波発生を想定した大規模な避難訓練を通し、災害対応力の向上を図った。

 隔年で実施。今回の訓練は午前8時半ごろ、根室沖で大地震が発生したとの想定で始まった。登別での観測震度は5、間もなく津波が発生し、避難を知らせるサイレンがけたたましく鳴ると、市民らは4階建ての同校屋上や最寄りの高台へ速やかに移動し、身の安全の確保を図った。

 訓練に参加した鷲別保育所(木村智恵子所長)の園児18人や保育士らは同校屋上に避難。木村所長は「園児に屋上までの階段を上らせるのが大変でした。万一のときスムーズに避難をするため、こうした訓練を継続してほしい」と振り返る。

 避難訓練後、同校で行われた開会式では、小笠原春一市長が「数ある災害の中で、津波は甚大な被害の出る災害。今回の訓練は胆振東部地震から得た教訓を糧とし、より実践的な内容を多く取り入れた」とあいさつ。市連合町内会の中川信市会長と市内の指定避難所に配置する発電機の取り扱いルールを定めた協定書を交わした。

 このほか、同校屋上に取り残された住民の救助訓練を市消防職員らがドローンの映像を頼りに実施し、地域住民らが避難所開設訓練やライフラインの復旧訓練を行った。また同校グラウンドには、津波発生のメカニズムを学べるブースが設置されるなど、参加者らはさまざまな角度から災害対策の必要性を学んでいた。(西川悠也)

【写真=保育士に手を引かれ防災訓練に参加する園児たち】