【シュートボクシング】フルボッコ未奈、ムエタイ王者に実力の差を見せつけ圧勝

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未奈(左)は序盤、鋭いローで仕掛ける

 未奈は、昨年7月にMMAルールでムエタイ女子選手を1RKOで下しているが、今回はその時以上のムエタイ強豪を迎え撃つこととなった。今年6月には韓国のアマボクシングMVP選手にKO勝利し、現在は3連勝中。フルボッコスタイルでこのまま連勝をモノにすることができるか。

 一方、ペッターピーは22歳で70戦以上のキャリアを持つ、ムエタイのビッグマッチ「S-1」の世界女子王者。強烈な右ミドルキックから首相撲を多用してヒザ蹴りにつなげるのを得意とする。昨年8月には中国の強豪選手を相手に圧倒し、対戦相手の攻撃を食らってもガンガン前に出続けるアグレッシブな選手だ。

投げでシュートポイントを加算する未奈

 1R、序盤から鋭いローで畳みかけようとする未奈に対して怯んだのか、手数の少ないペッターピー。未奈はペッタービーの右ミドルをキャッチし、ストレートで返して戦意を削いでいく。

 2R、未奈はローからワンツーに繋げ、じりじりと圧力をかける。反撃するペッタービーの右ミドルをまたもやキャッチし、すかさずリターン。未奈はワンツーの連打でリングサイドにペッターピーを追い込み、投げに繋げる。

MISAKIがダウンし、セコンドからタオル投入、TKO勝ちした田川

 MIOが返上したSB日本女子ミニマム級王座を懸けて行われる4人制ワンデートーナメントの決勝に進んだのは、SB日本女子ミニマム級1位のMISAKI(グラップリングシュートボクサーズ)と、本日の第2試合、トーナメント準決勝でプロデビュー&初勝利を果たしたばかりの田川女神(TIA辻道場)。

 1R、MISAKIは田川とのリーチ差を封じようと積極的に前進して間合いを潰す。組みついて投げようとするMISAKIに対し、田川はヒザ蹴りで対抗。MISAKIのボディにじわじわと効いている様子。

勝利しベルトを巻いた田川女神(中央右)と妹の愛心(中央左)

 2R、田川の素早いパンチでMISAKIがダウンを奪われる。さらに顔面へ上段前蹴りがヒットし、MISAKIが2度目のダウン。後がないMISAKIは組みついて投げようとするも、離れ際に田川の前蹴りを顔面に浴びせられてダウンし、セコンドがタオル投入。MISAKIはトレーナーに抱きかかえられて退場。2R1分23秒、TKOで田川が勝利し、デビュー戦でベルトを獲得する快挙を成し遂げた。

 新王者となった田川は「シーザー会長、まだ弱いのにこんな大きな大会に出していただいてありがとうございます。もっとカッコよく上を目指して頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします」と、うれし涙を滲ませた。


田川のパンチがヒットする

 セミプロルールでは田川姉妹の妹でアマチュアSB2017全日本王者・田川愛心が登場。田川は伸び盛りの中学生でまだ14歳。対するYUMINはジムインストラクターでRISEのアマチュア大会「KAMINARIMON」などに出場している25歳だ。

 1R、田川が前蹴りからのワンツー、ハイキックなど連続した蹴り技で襲い、YUMINからダウンを奪う。YUMINはじっくり見ながらローキックを返していくが届かず手数は少ない。

田川がしなやかなハイキックを放つ

 2RはYUMINが距離をとりつつ回りながらワンツーフックと攻めるが、田川のガードは固い。その隙を狙った田川の上段前蹴りがYUMINの顔面にヒット。

 3R、YUMINが田川のワンツーをガードしつつローで返すが、田川の左のバックブローに倒れ、ラウンド開始1分で田川の見事なKO勝利となった。

 田川は「KOで倒すのが目標だったので良かったです。(決勝に進んだ姉の田川女神に一言)次の試合頑張れ!」と勝利者インタビューで笑顔を見せた。

前蹴りを放つ田川

 SB日本女子ミニマム級王座を賭けた第2試合目は、プロ戦績30戦以上のベテラン選手MARI(ナックルズGYM/NJKFミネルヴァピン級王者)が、本日プロデビュー戦を迎えた弱冠16歳の田川女神(TIA辻道場)を迎え撃つ。

 1RはMARIが前蹴りからの左フックで先陣を切る。しかし田川は長いリーチを生かしたロー、ジャブの上下に打ち分けるコンビネーションや素早いワンツーでMARIを圧倒。MARIは間合いをつぶして投げに繋げようとするがきまらず。

パンチと鋭い蹴りで前に出るMISAKI(右)

 MIOが返上したSB日本女子ミニマム級王座を懸けて行われる4人制ワンデートーナメントが開幕し、第1試合目に優勝候補でSB日本女子ミニマム級1位のMISAKI(グラップリングシュートボクサーズ)が登場。喜多村美紀(テツジム/NJKFミネルヴァ・ライトフライ級1位)と対戦した。

 MISAKIは「ダメージの少ない試合をしたり、相手の出方を伺う試合というのは私は出来ません」と試合前に語った通り、1Rの開始早々、いつもの猪突猛進スタイルで前に出る。

MISAKIが投げでシュートポイント

 MISAKIが連打から投げに繋げシュートポイント1を先制取得。喜多村は応戦して激しい打ち合いとなるが、バッティングで額を流血。MISAKIにイエローカード。その後もMISAKIは強烈なヒザと左ミドルを繰り出し、突進は止まらない。

 2RにMISAKIはキャッチを決めてさらに1ポイント。ワンツーからの右ストレートで始終ペースを握った。3Rは喜多村も投げに繋げようするが決まらず、ラストはパンチの連打でリングサイドへ追い詰めるが、MISAKIが差をつけ判定で勝利。決勝に駒を進めた。

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力比べからの攻防、アマゾン(右)は183cm、82kgと体格とパワーを生かし中島を攻める

 シュートボクシングでなぜプロレス?と疑問に思う方もいるかもしれないが、シュートボクシングは、1980年代の第1次UWF(前田日明、高田延彦ら)および、佐山聡を通じて知り合った「プロレスの神様」ことカール・ゴッチからヒントを得て誕生したもの。スタンド状態における「打つ・蹴る・投げる・極める」を認め、そしてUWFの選手たちも着用しているロングスパッツとレガース採用した。90年代はシュートボクシングvs全日本女子プロレスとのSBルールでの対抗戦も話題を集めた。2000年以降、アイドルレスラーだった風香や東京女子プロレスの山下実優らがシュートボクシングに挑戦している。 今回は女子プロレス団体『SEAdLINNNG』提供のプロレスマッチが2試合組まれたが、シュートボクシングでプロレスの試合が組まれるのは数年ぶりで、シーザー武志会長は「格闘技をやってる女の子たちは、実は女子プロレスに憧れて入ってきた子が多いんです。今回のようにミックスするのは、彼女たちにとってもいい思い出になると思います。シュートボクシングだけでなく、プロレスも含めて女子格闘技全体を盛り上げていきたい」と今回のマッチメイクの意図について語った。

軽々とジャイアントスイングを決めるアマゾン

 ワンマッチの試合では人気女子プロレスラー中島安里紗が登場。彼女は女子格闘技のファンでもあり試合に向け「プロレスの“戦い”をしっかりアピールしてきます」とブログで意気込みを綴っている。対戦相手はイギリスプロレス団体『World war wrestling』の女子王者で、身長183cm、体重82kgの”ザ・フィーメル・プレデター”の異名を持つアマゾンだ。昨年7月、アマゾンが持つこのタイトルをかけ両者が対戦したがアマゾンがドロー防衛している。

中島がダイビングフットスタンプを決める

 試合は序盤からアマゾンが身長差23cmのリーチを生かした蹴りで中島を吹っ飛ばす。さらに中島を挑発し、お互いにエルボーの激しい応酬が続く。アマゾンはジャーマンスープレックス、ジャイアントスイングを軽々と決め中島を苦しめるが、中島もコーナーポストから華麗にジャンプして強力なダイビングフットスタンプを披露。巨大なアマゾンを捕まえエビ固めを決め3カウントで勝利した。 女子格闘技の試合でプロレスを見せるのは初という中島は、試合後のインタビューで「普段プロレスを見たのことない観客がいる会場で、どうやって自分の持ち味を出していこうかと思っていました。でも、皆さん格闘技が好きという気持ちは一緒なので、自分も楽しんで会場と盛り上がれました」と盛り上がった会場に安堵した様子を見せた。 大会終了後、メインイベントでタイ人選手に圧勝した未奈が中島との2ショットをTwitterに投稿「盛り上げてくれた女子プロレスSEAdLINNNGの中島安里紗選手と。ありがとうございました!」と投稿すると中島も「メインかっこよかったです!! 一切負ける気がしなかった!! たくさんのパワーをありがとうございました フルボッコ」と未奈との2ショット写真を投稿した。  シーザー会長が言うように良い思い出になり、今後交流も深まりそうだ。こちらも強くて可愛かった✨ 未奈選手🥊 メインかっこよかったです!! 一切負ける気がしなかった!! たくさんのパワーをありがとうございました🌟 フルボッコ🥊🥊🥊 ▼第4試合 浅草花やしき presents PURE-J女子プロレス提供試合 タッグマッチ 15分1本勝負 中森華子、●勝愛実 11分27秒  ※前方回転エビ固め**
〇KAZUKI、ライディーン鋼