参院選長崎選挙区 希望託し安定選択 古賀さん決意新た

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花束を受け取り、笑顔で握手する古賀友一郎さん(左)=21日午後8時45分、長崎市茂里町、県医師会館

 政治の安定か、1強政治の打破か-。令和初の“選択”となった今回の参院選。3人が争った長崎選挙区(改選数1)を制したのは、「時計の針を戻してはいけない」と、自公政権の継続を訴えた自民現職、古賀友一郎さん(51)だった。堅調な内閣支持率などを背景に、優位に戦いを繰り広げた。県内4野党が一本化した国民民主新人の白川鮎美さん(39)は現政権への批判票の取り込みを図り、追い上げたが及ばなかった。政治団体「NHKから国民を守る党」新人の神谷幸太郎さん(43)も届かなかった。
 午後8時半前、テレビが早々と「当確」を伝えると、長崎市茂里町の県医師会館に詰め掛けた関係者や支持者らから歓声と拍手が沸き起こった。「皆さんのおかげ。負托にこたえるべく頑張る」。激しかった選挙戦を物語る日焼けした顔で姿を現した古賀さんは、引き締めた表情で感謝の言葉を口にし、2期目への決意を新たにした。
 諫早市出身の元総務省官僚。自民県連の出馬要請を受ける形で、長崎市副市長の職を辞して臨んだ初陣の前回、安倍政権への追い風にも乗り、現職らに大差で圧勝した。昨年10月には総務兼内閣府政務官に就任。中央で政治家としてのキャリアを重ねてきた。ただ、多忙な公務で地元に戻る機会も制約され、本県の自民県議や市議、支援団体からは「普段の付き合いがない」との手厳しい声、評価も。華やかなキャリアの陰で「重要な役をいただくたびに地元との距離ができてしまう」。そんなジレンマを抱えた1期目だった。
 自民県議団の分裂騒動の余波もあり、挙党態勢に不安を残したまま始動した今回の戦い。県内各支部をくまなく駆け回り支援を呼び掛けたが、陣営が微妙な温度差に困惑する場面もたびたびあった。それでも閣僚級が続々と本県入りすると県連を中心に少しずつ組織が回りだし、公明の後押しも受けながら支持を広げていった。
 「今回の選挙戦では日本の将来をテーマにした。日本は大変な正念場を迎える。大切なのは希望」。人口減少や過疎化などの課題に直面する中、正念場を乗り越えるには国民の力の結集が必要と力説する古賀さん。「良き日本社会をつくっていく。それを次世代に引き継いでいかなければならない」と2期目への意欲をみなぎらせた。