長崎北陽台 3年ぶり4強 東福岡に逆転勝ち 全国高校7人制ラグビー

【1位トーナメント準々決勝、東福岡-長崎北陽台】後半7分、長崎北陽台の山田が約70メートル独走して逆転のトライを決める=サニアパーク菅平

 ラグビーのアシックスカップ第6回全国高校7人制大会第2日は21日、長野県上田市のサニアパーク菅平で1~3位トーナメントの準々決勝までが行われ、1位(カップ)トーナメントに臨んだ本県代表の長崎北陽台は、東京、東福岡を倒して準決勝に進んだ。長崎北陽台の4強入りは3年ぶり2度目。長崎北陽台のほか、報徳学園(兵庫)、国学院栃木、桐蔭学園(神奈川)が4強入りした。
 長崎北陽台は1回戦で東京に40-12で快勝。前半2分に先制トライ(ゴール)を許したが、その後は山口の突破などから、中原、本山嵐、川久保らで連続6トライ(5ゴール)を奪った。東福岡戦は前半に2トライ(1ゴール)を先行。後半5分に12-14と試合をひっくり返されたが、ノーサイド直前に山口、山田とつないで中央に逆転トライ(ゴール)を決めて、19-14で競り勝った。
 最終日は22日、同会場で1~3位トーナメントの決勝までを実施。長崎北陽台は準決勝で桐蔭学園と対戦する。

◎監督の指示 選手たち体現
 過去3度の優勝を誇る東福岡に逆転勝ちして、3年ぶりに4強入りした長崎北陽台。品川監督は「東福岡に勝つ準備はできていたが…。“勝てるならこのパターン”というのにはまった。山口をはじめ、生徒たちが本当によく頑張った」と声を弾ませた。
 東福岡戦は「先制する」「外にだけは絶対に抜かれない」という品川監督の指示を、選手たちがしっかり体現した。前半5分、トライゲッターの山田のトライで先制すると、その後は一人一人が体を張って互角の勝負を展開。残り2分で12-14とされたが、最後は山口がディフェンスを引きつけて山田にパスを送ると、山田が約70メートルを独走して中央にトライを決めた。
 準決勝の相手は春の全国選抜大会王者の桐蔭学園(神奈川)。厳しい戦いは続くが、主将の岡崎は「もう一度、いい試合の入り方をして、早めに流れをつくりたい。東福岡戦みたいに全員で戦う」と力強かった。

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