古賀氏 自公まとめる 白川氏 野党共闘が一定機能 長崎県内出口調査分析

 長崎新聞社は21日、NBC長崎放送、毎日新聞社と合同で、参院選長崎選挙区の出口調査を実施した。再選した自民現職の古賀友一郎氏は比例代表で自民に投票した層の約8割、公明の約6割を手堅くまとめた。国民民主新人の白川鮎美氏は野党票を一定固め、無党派層の約6割を取り込んだが、及ばなかった。
 投票所39カ所で調査した。長崎選挙区と比例の投票先、支持政党のほか、憲法改正の賛否などを質問し、2032人から回答を得た。
 古賀氏は比例で自民に投票した層の82.2%を固め、公明に投票した層からは59.2%を得た。白川氏は比例で国民に投票した層の91.4%に加え、立民の93.1%、共産の80.2%、社民の92.6%も集め、野党共闘による候補者一本化が一定機能した。
 特定の支持政党を持たない無党派層は白川氏が64.5%を占め、古賀氏は21.6%にとどまった。年代別では、白川氏が20代で、古賀氏が70代以上でリードした。
 「憲法改正」への賛否は「改正に賛成だが、9条は変えるべきではない」が29.3%で最も多かった。「9条を含めて改正に賛成」の25.5%と合わせると過半数に達した。「改正に反対」は19.6%、「分からない」は22.9%だった。
 「9条も含めて改正に賛成」の層は75.1%が古賀氏に投票。「改正には賛成だが、9条は変えるべきではない」の層は54.8%が白川氏、41.0%が古賀氏と分かれ、「改正に反対」の層は79.9%が白川氏に投票した。
 比例の投票先は自民43.9%、立民15.6%、公明10.1%、国民9.1%など。無党派層の投票先は自民22.7%、立民17.6%に続いて、れいわが13.9%となり、一定の受け皿となったとみられる。

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