白川さん善戦及ばず 政治未経験 知名度不足響く

共闘進化も壁高く

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支援者の前で敗戦の弁を述べる白川鮎美さん=21日午後10時23分、長崎市江戸町の選挙事務所

 安倍1強体制に風穴をあけようと訴え、「共生社会の実現」「家計第一」を掲げながら支持を呼び掛けた白川さん。県内4野党の共同候補として選挙に初挑戦したが、知名度不足を挽回して現職を打ち破ることは果たせなかった。「全て私の力不足。必死で戦ったが、本当に悔しい気持ちしかない」。長崎市江戸町の選挙事務所で、白川さんは関係者らを前に唇をかみしめた。
 「地盤も、かばん(選挙資金)も、看板(知名度)もない」ゼロからのスタート。厳しい戦いになることは覚悟していた。ハンディをはねのけようと、候補者に内定した約1年半前から県内各地でつじ立ちなどを重ね、有権者に顔と名前を知ってもらうことに全力を挙げた。この間、自らハンドルを握ったマイカーの走行距離は10万キロを超えた。
 選挙戦では政治経験のなさを逆手に取り、「普通に働く女性の目線を国政で生かしたい」とアピール。前回参院選に続いて長崎選挙区で共闘した野党を集会では平等に紹介するなど、結束をPRする機会が前回以上に増え、各党関係者が異口同音に「共闘は今までになく進化した」と手応えを口にするほどだった。だが、政権与党、現職の壁は高く、厚かった。
 悔しさをにじませながらねぎらいの拍手を送る関係者に、深々と頭を下げた白川さん。「必ずもう一度チャレンジする」と再起を誓った。