参院選青森県選挙区は自民・滝沢氏が再選/投票率は大幅ダウン…過去最低の42.94%

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当確の報を受け支持者らと万歳三唱する滝沢氏=21日午後10時0分、青森市第二問屋町の選挙事務所
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 現職と新人の計3人が立候補した青森県選挙区(改選1)は、自民党現職の滝沢求氏(60)=公明党推薦=が23万9757票を獲得し、野党統一候補で立憲民主党新人の小田切達氏(61)=社民党推薦=との激戦を制して再選を果たした。小田切氏の得票は20万6582票で、3万3175票差だった。自民党は、参院青森県選挙区の1議席を守った。

 自民、立民両党とも青森県選挙区を激戦区と位置付け、最終盤まで総力を挙げた戦いを繰り広げた。

 八戸市を地盤とする滝沢氏は、2016年の前回参院選で当時の自民党現職が野党統一候補の地元で大差をつけられた教訓を基に、自らの知名度が低い津軽地方の集会に積極的に赴き、足場を固めてきた。

 自民党も業界団体との懇談会、国会議員や県議の集会などを通じ、公明党とともに滝沢氏を組織の末端まで浸透させる戦術を進めた。選挙戦でも安倍晋三首相(自民党総裁)が2度青森県入りするなど議席死守に尽力した。

 陣営は有効求人倍率の改善や訪日外国人増加などアベノミクスによる実績を示しながら「安定した政治の継続を」と訴える一方、野党共闘を「離合集散を繰り返す不安定な政治」と批判。党を支持する企業や職域団体に加え、政権継続を望む無党派層を取り込んだ。自身の地盤の八戸市で小田切氏を上回ったほか、県南地方を中心に支持を広げた。

 一方、小田切氏は国民民主、共産、社民各党の県組織や連合青森、市民団体「市民連合あおもり」との共闘態勢を構築。立民も枝野幸男代表が公示前を含め3度青森県入りするなど、党を挙げて支援した。選挙戦では、無党派層をターゲットに「都市型選挙」を展開。週末は商業施設周辺で最低賃金や年金問題など生活に身近な問題を取り上げ、「政治の流れを変えよう」と訴えた。後半支持を伸ばしたが、あと一歩及ばなかった。

 政治団体「NHKから国民を守る党」新人の小山日奈子候補(53)は政見放送などを通じ、NHK放送へのスクランブル放送の導入を訴え、2万票近くを得た。