蛇男が美女を射止め、鹿が浮気し、芋虫が信者を集める!? 奇想天外な「いきもので読む、 日本の神話」!

神話に登場する動物や想像上の生き物を集めた『いきもので読む、 日本の神話ーー身近な動物から異形のものまで集う世界』が2019年7月25日に刊行される。

日本の成り立ちを記した古事記、 日本書紀、 風土記の神話。 興味はあっても、 聞き慣れない神様の名前ばかり出てきて、 なかなか読み進めるのは難しい。 本書は、 神話のなかから、 いきものが登場するエピソードだけを集められている。犬や鹿、 ウサギなど、 私たちもよく知る動物と、 神様(や人間)のかかわりの物語は、 ストーリーが飲み込みやすく、 古事記、 日本書紀、 風土記にふれるきっかけにぴったりだ。どの話も味わい深い挿絵とともに読めるので、 イメージが膨らむ。

古代に生きた人々の発想に仰天

亡くなった主人を守り続ける犬など、 現在のイメージと重なるものに終わらないのが神話の世界。 恋した相手が蛇やサメだったという「異類婚」、 白鳥が美少女に変身する「白鳥処女説話」、 芋虫を祭りあげる悪徳商法など、 斜め上の発想の物語も満載。

知っているようで知らなかった有名神話

因幡のシロウサギはずる賢いけど詰めが甘いキャラクター、 ヤマタノオロチは頭が8つあるだけでなく、 尾も8つある、 浦島太郎の乙姫様は亀だった……など、 有名な話にも発見が。

© 有限会社ルーフトップ