「なつぞら」福地桃子が札幌ドームで「ただいまー!」。ファーストピッチに初挑戦

NHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜午前8:00ほか)で柴田家の長女・夕見子を演じている福地桃子が、7月19日に北海道・札幌ドームで行われた「北海道日本ハムファイターズ対千葉ロッテマリーンズ戦」のファーストピッチイベントに登場。セレモニーを終えた福地は「球場の広さや迫力に圧倒されましたが、ドラマの舞台・北海道の皆さんの温かい声が聞こえて投げることができました」と満面の笑みを見せた。

イベントのあった週(7月15~20日)の「なつぞら」は、北海道大学に通っていた夕見子が恋人と突然上京し、奥原なつ(広瀬すず)のもとを訪れて騒動を巻き起こすエピソードが放送。セレモニーが行われた同日は、駆け落ちに限界を感じた夕見子が、北海道から迎えに来た祖父の泰樹(草刈正雄)の姿に涙し、なつに見送られるシーンがオンエアされた。セレモニーでは、ドームの大型ビジョンに「なつぞら」のオープニングと夕見子のエピソードをまとめた特別映像が映し出された。さらに、この日の放送内容に掛け、泰樹に扮する草刈が画面に向かって「夕見子、早く北海道に帰ってこい!」と呼び掛けるオリジナル映像が流れると、「じいちゃーん、帰ってきたよー!」とユニフォーム姿の福地が明るく登場し、会場は大きな声援に包まれた。

野球経験は「高校の授業以来」、もちろんマウンドに立つのは人生初という福地。緊張感の中、大きく振りかぶったフォームから放った一球は惜しくもワンバウンドだったが、その力強い投球にスタンドからは大きな拍手が送られた。「それでこそ、わしの孫じゃ!」という泰樹(草刈)の特別映像も流され、会場を大いに盛り上げた。

セレモニー後、マスコミ取材に応じた福地はピッチングについて「すごく練習して気合十分だったので悔しい! 機会があればリベンジしたいです」と負けん気の強い“夕見子節”を披露。そして、「なじみあるスピッツのドラマ主題歌が会場で流れて、観客の皆さんと一体感を感じて、リラックスしながら投げることができました」と感謝を述べた。また、「100」の背番号がついた「YUMIKO」ユニフォームに触れ、「『なつぞら』を背負う気持ちで参加したので、なんとしても届きたかった。その代わり、『北海道に帰ってこれた』というドラマと現実がつながる貴重な経験をさせてもらいました」とうれしそうに話した。

ドラマは折り返しを過ぎ、物語はこれから後編へ入る。福地は「夕見子を含めて登場人物皆がどんどんパワーアップしていき、まだまだ面白い展開が待っています。北海道の皆さんはもちろん、全国の方に応援してもらいたいです」とアピールした。

なお、19~21日の3日間、札幌ドーム内には「なつぞら」の等身大パネルや出演者衣装、小道具などが展示された特設ブースが設置された。

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