【参院選比例】自民・中田氏、国政復帰ならず 「私の不徳」支持者に陳謝

落選を報告後、支援者と握手をする中田宏氏=22日午前5時50分ごろ、東京都内の事務所

◆横浜で支持広がらず

 前横浜市長で自民党新人の中田宏氏(54)は、参院選比例代表での議席獲得を目指したが、約4年半ぶりの国政復帰はかなわなかった。

 夜が明けた22日午前5時45分ごろ、東京都内の事務所に姿を見せ、集まった支持者ら約20人に頭を下げると、「私の不徳、力及ばずということ。誠に申し訳ない気持ちでいっぱい」と悔しさをにじませた。

 1993年衆院選で初当選した際の日本新党やその後の無所属、市長退任後の日本維新の会など、衆院議員時代は長く非自民として活動してきた。しかし今年5月、地方分権改革など「政策実現のため」として自民に入党。草の根での選挙戦を展開し、テレビで活躍した知名度をアピールしたものの、地元・横浜でも支持が思うように広がらなかった。

 中田氏は今後について、「国のために貢献するという生き方は変わらない」と言葉少なに語った。

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